表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
血に塗れた銀狐が自身の幸せを見つけるまで  作者: 骸崎 ミウ
銀狐と炎猫の出会い
1/33

終わりの始まり

私と姉は仲が悪い。もちろん両親とはうまく行っていない。


不出来で無愛想な私と優秀で愛想のいい姉、周囲の扱いが変わるのは当然のことで。



成績や運動神経だけならともかく、外見も性格も姉のほうが抜群にいいものだから、友達の数も段違いだ。



もちろん両親の扱いだって違っていて、二人の口癖はいつも『お姉ちゃんはあんなにすごいのに』。



そこから『どうしてこんなにひねくれてしまったんだ』と続く。



そんな環境でどうやってまっすぐ育てばいいんだ――と私は逆に聞きたい。



私だって頑張っているのに………。



なんで?なんで私を見てくれないの?



私をちゃんと見てよ。ちゃんと褒めてよ。



…………………私の努力が足りないの?



だったら、もっと頑張るから。



だからちゃんと見てよ、ねぇてばッ!



…………………………………



……………………ザクリッ



「──────がふっ」



胸を貫く痛みに意識が戻る。



目の前には血塗れでその綺麗な顔を恐怖で歪めた姉がいて、その手には無骨な剣が握られており、その剣は私に突き刺さっていた。



「───ぁう、なん、でぇ」



自然とそう口から出ていた。



……………………本当は姉が好きだった。



私の憧れであり、壁であり、目標であり、天井だった。



貴女が見てくれたから、貴女が私を見てくれたから私はここまでやって来れた。辛い時も苦しい時もやって来れた。



大切だから、私は今まで隠していた力を使って貴女を助けようとした。敵を薙ぎ倒して、貴女が傷つかない様にした。



全ては認めてもらう為に。



けど、貴女は違ったみたいだ。



貴女は私を恐れた。私のこの姿を見て、私の異能力を目の当たりにして、私を拒絶して自身の剣で私を刺した。明確な殺意を持って。



「───ッ!───ッ!」



もう、耳が聞こえない。何か言っているみたいだけど、わたしにはもうかんけいない。



あなたはわたしをころした。あなたはてきだ。



…………やっぱり、わた、しは、ひと、り、ぼっち、なん、だ、──────



あぁ、─────さむい、なぁ………………



かしゃんっ



何かが割れる幻音がした。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ