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第７話　卵の殻の奪い合い

パキパキパキッ。

――味がねぇ……。いや、知ってたけども。

あとしばらく【警戒】を使っていたお陰で母さんが朝にしかここに来ないことが分かった。なら、昼間、暖かくなってから！

と思って食べ始めたが、アリどもよくこれ主食にする気になったな。栄養あるの？これ。あとさ周りにめっちゃいるけど何匹くらいいんの？

『【思考Lv８】【斬撃耐性Lv２】【消化Lv５】【強殻Lv４】【演算Lv１】を獲得しました』

え……？めっちゃ獲得したな……。てか【演算】って今ちょっと数数えただけだぞ。

『【電気魔法Lv２】を獲得しました』

お、成長している。

『【電気魔法Lv２】【電荷】を対象自分自身として発動します』

えっ―――。

――――。

やっぱ何にもないな？

あ、でも少し歩きにくくなったような……？いや、なってないか。

おい、【解析】さん、ちょっと今の状況出してくれない？

『わかりました。

個体名・？？【Lv３】【種族名・フィナーリザンド】

戦闘体力【１３／１３】

魔力【６／１３】

生存体力【１３／１３】

物理攻撃力【１３】

物理防御力【１４】

魔法攻撃力【１２】

魔法防御力【１３】

素早さ【１３】

【スキル】

【解析】【吸着Lv２】【顎力Lv８】【思考Lv８】【斬撃耐性Lv２】【微弱再生Lv１】【土操作Lv３】【電気魔法Lv２】【電気魔法耐性Lv１】【微弱毒作成Lv１】【微弱毒耐性Lv１】【掘削Lv２】【退避Lv１】【隠密Lv２】【睡眠Lv５】【遠視Lv４】【強力Lv４】【消化Lv５】【強殻Lv４】【強骨格Lv２】【疾走Lv２】【警戒Lv１】【演算Lv１】

≪称号≫

≪セカイへの挑戦者≫≪魔物討伐≫≪同族喰い≫』

おお、分かった。てか。ひとついい？

――何でアリこんなにいんの？

周りにはもう数えきれないほどアリがいた。あと、たくさん卵はあるのにみんなこっちを見ている。――これやばくね？

『――。アリには餌の横取りと見られたようですね。おそらくですが』

――ガサガサガサガサッ!!

次の瞬間、アリどもが襲ってくる！

バクッ!!バクッ!!バクッ!!バクッ!!バクッ!!

――ガキっ。ガキガキっ!!ビキッ!!

『戦闘体力【１２／１３】』

バクッ!!バクッ!!

クソッ。結構食ってるけど数が多すぎてじり貧か？いや、食糧がたくさんあるって考えればいけるか？

バクッ!!バクッ!!バクッ!!

『戦闘体力【１３／１３】』

バクッ!!バクッ!!

あ、平気――いややべえ。一匹５倍くらいでかいアリがいる。

『【遠視Lv５】を獲得しました』

――おい解析、なんだと思う？

『兵隊アリかと』

ヤバヤバヤバヤバやば!!マジか……。

こちとら通常アリでも少しダメージ食らってんだ。兵隊アリの噛みつきとか真っ二つになるぞ!!

よし、ダッシュ！

兵隊に姿は見られてるけど、どうだ？

ガサガサガサッ!!

普通に追ってきた……。ダッシュ！

『【疾走Lv３】を獲得しました』

よし、逃げ切れるか!?