第5話 自己肯定
食べて、寝る。俺はそんなグータラ生活を3日間繰り返した。
モゾモゾ。ボコッ。
土を破り、静かに身体を伸ばす。
朝が来た、朝が来た〜。
取り敢えずステータスの確認をしよう。
解析、頼んだ。
『わかりました。
個体名・??【Lv3】
【種族名・フィナーリザンド】
戦闘体力【12/12】
魔力【13/13】
生存体力【12/12】
物理攻撃力【13】
物理防御力【13】
魔法攻撃力【12】
魔法防御力【12】
素早さ【12】
【スキル】
【解析】【吸着Lv2】【顎力Lv7】【思考Lv6】【土操作Lv2】【斬撃耐性Lv1】【微弱再生Lv1】【掘削Lv1】【退避Lv1】【隠密Lv2】【睡眠Lv4】【遠視Lv1】【強力Lv4】【消化Lv4】【強殻Lv2】【強骨格Lv1】
≪称号≫
≪セカイへの挑戦者≫≪魔物討伐≫≪同族喰い≫』
いやぁ……。食べるのがあそこまで大変だとは思ってなかった。
ま、というのも骨まで食らい尽くしたからね。骨髄まで食わないとやっていけない。普通の人はそこまでやらんかもしれんが、こちとら未熟児なんだ。まともに食えもしないんだったら死ぬわ。これでレベルも上がったし、身体も1・3倍くらいになったし、アリさんを食べて色々つけますか。
パクっ。
近くにいるアリを食べる。腹部も気にしない。
―――――。おお、ほんとに蟻酸が処理出来てる!ま、そりゃそうか。いくら消化にエネルギー使ってたからって、普通だったら骨溶かせないしな。
じゃあ、アリ狩りじゃあ!!
よし、十匹食べた。頭に聞こえてたけど、一応見たい。
解析!
『個体名・??【Lv3】【種族名・フィナーリザンド】
戦闘体力【12/12】
魔力【13/13】
生存体力【12/12】
物理攻撃力【13/13】
物理防御力【13/13】
魔法攻撃力【12/12】
魔法防御力【12/12】
素早さ【13/13】
【スキル】
【解析】【吸着Lv2】【顎力Lv7】【思考Lv6】【斬撃耐性Lv1】【微弱再生Lv1】【土操作Lv2】【電気魔法Lv1】【電気魔法耐性Lv1】【微弱毒作成Lv1】【微弱毒耐性Lv1】【掘削Lv1】【退避Lv1】【隠密Lv2】【睡眠Lv4】【遠視Lv1】【強力Lv4】【消化Lv4】【強殻Lv2】【強骨格Lv1】【疾走Lv2】
≪称号≫
≪セカイへの挑戦者≫≪魔物討伐≫≪同族喰い≫』
おお、初めて魔法の文字がついた。感動。走ってる間に【疾走】もついたけど、それはもちろん後!
よし、わが家に帰ろう。
いつもの隙間に入る。やっぱ、いいねここ。
【電気魔法Lv1】、発動!
――――――。
――――――。
――――――。
えっと、僕なんかやりました?
『【電気魔法Lv1】、【電差】を発動しています。対象は自身です。ちなみに、とても簡単な魔法なので、【解析】が発動しています』
――あ、うん。まぁ、Lv1だし。知ってた感じはするけど。うん。
てか、解析さんヤバイな。簡単な魔法なら出来るのかよ。ヤベー。
『魔方陣が単純なものなら可能です』
魔法に熟練度ってあるよね?多分。
『あります』
俺がなんか頼んだ時以外、常時発動してもらってていい?
『わかりました。魔力が尽きるまで続けます』
あ、ちょっと待って!!
【微弱毒作成Lv1】、発動!
びちゃっ。
毒が地面に落ちて、地面に染み込む。あ、これもあんまり使えなさそうだ。ま、これも熟練度あげなきゃかぁ……。
『わかりました。交互に行います。微弱毒作成の方は魔方陣を組むことまでで止めますが』
――ほんとにあんた優秀だなぁ……。
さて、これから俺がやることはただひとつ。兄弟たちを喰いまくる。
個体名・??【Lv3】【種族名・フィナーリザンド】
戦闘体力【12/12】
魔力【13/13】
生存体力【12/12】
物理攻撃力【13/13】
物理防御力【13/13】
魔法攻撃力【12/12】
魔法防御力【12/12】
素早さ【13/13】
【スキル】
【解析】【吸着Lv2】【顎力Lv7】【思考Lv6】【斬撃耐性Lv1】【微弱再生Lv1】【土操作Lv2】【電気魔法Lv1】【電気魔法耐性Lv1】【微弱毒作成Lv1】【微弱毒耐性Lv1】【掘削Lv1】【退避Lv1】【隠密Lv2】【睡眠Lv4】【遠視Lv1】【強力Lv4】【消化Lv4】【強殻Lv2】【強骨格Lv1】【疾走Lv2】
≪称号≫
≪セカイへの挑戦者≫≪魔物討伐≫≪同族喰い≫