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HARD LIZARD  作者: 天廻シーカ
2/20

第1話 なんか異世界きたっぽい

不定期更新ですが対戦よろしくお願いします。

『――コンッコン。

――パキッ。パキパキッ』


ん?なんだ?暗くて何も見えない。これ、硬いな?なんかに覆われてる感じか。

『――バキッ』

割れた。これ、なんだ?

はあ、なんか頭がぼうっとする。あれ、俺なにやってたんだっけ。

まあいい、取り敢えずこの変な硬い物体から出よう。

あーめちゃくちゃ倦怠感感じてるんだが。まじ怠い。

『パカッ』

あ、開いたわ。起きたくないけど、ま、ちょっと状況の確認だけして寝るか。

『コロッ』

うお、なんか安定しないな。倒れた。

カサカサツ。カサッ。

あ、トカゲか。あんたでかいな。1メートルくら………………。

「えっ……

ハァっ――――!!!


周りを見渡すと、卵とその殻、殻、殻。

そして、たくさんのトカゲたち。


ええええええええええええええええええ……。

まままままままじょうきょ……。状況……。じょ……。


薄れゆく意識の中、頭に思い浮かべた。

あ、これは、来ちゃいましたか。








――異世界。

  









あ――――。

はい、目が覚めました。あ――。取り敢えず状況を整理するか。あ――。

気を失ったおかげで思考が冴えてる。死ぬ前のことはまだ思い出せないけど。

俺は大きなトカゲになっていた。

うーん、たしか第一に生き残ることを考えればよかったはず……。

えっと、えっと。俺どうすれば?と、とりあえず卵の殻から出て、近くの岩に登ってこの場所の全体像を……。

トカゲどもをを乗り越えながら、ヨジヨジと歩き、近くの岩に手をかける。

岩でかいな。マジで未開拓って感じ。

ドドドドドッ!

なんか地響きがしてきた。こ、これはやばい気がする!た、退避!

『【隠密Lv1】【退避Lv1】【思考Lv1】を獲得しました』

お、なんか転生ものっぽいのが来たッッ―――!!

――トカゲ、頭を振る。

でも、あとでにしてくれ!

岩陰に猛ダッシュ!

ザッ!!

ガコンッッっ!!

――バキッパキパキッッ!!

ピキャ……。

巨大なドラゴンがまだ割れていないたくさんの卵に食らいつき、噛み砕く。中の幼体が見えたのもいくつかあるし、血が口からしたたり落ちてる。……気持ち悪くなりそう。おえっ……。

ズッズッズッ!

バサバサッバサッ。

………………

――そして、地響きをたてて帰っていった。


はぁ……。咄嗟に隠れたからバレなかったけど、――なに、あいつ?

見た目は、完全に翼を生やした黄土色のドラゴン。どちらかと言えば腕とか貧弱だったしワイバーンか?俺の身長からして、300メートルはありそう。見に行ってみるか?いや、絶対死ぬわ。てか飛んでってるし俺飛べないわ。

ま、まあばれなかったし!と、とりあえず登るか。

ピタッ。え?


「――案外楽だったな」

俺の足は吸盤みたいになっていたようで、岩の壁も難なくくっついのだ。まさか俺、トカゲじゃなくてヤモリだったり?

ヤモリはやだなぁ……。主に見た目が。

『【吸着Lv2】を獲得しました』

本当にあるんだな、異世界。

俺は下の風景を見てため息をつく。

森の絶壁を100メートルほども登ったというのに、見えるのは、卵、卵、卵。

真下のだだっ広い広場にたくさんの孵化してない卵がおかれている。そして、早生まれの兄弟たちが這っているだけ。でも、そのすべてが俺と同じ大きさなんだ。

『【遠視Lv1】を獲得しました』

恐ろしい。

――怖い。

――いつ死ぬかわからない。

――ただ、ただ怖い。

ここは日本じゃない。森の中だ。そして僅かに見える青い空

。強ければ生き残り、弱ければ死ぬ。そんな、素晴らしい自然の摂理が、いまだに美しく息をしているセカイ……。

美しく、最高に理不尽だ。

小さなトカゲは、僅かに見えた天を仰ぐ。

だから、恐怖なんて忘れてしまおう。転生したってことは一度死んでんだ。また死んだって問題ないだろ。輪廻転生バンザイ。

――俺は心の中でニヤリと笑った。トカゲだが。


人間だった頃を思い出す。確か、そこそこの高校には通ってたな。ま、すぐに不登校になったが。その間にたくさんのラノベやゲームをやっていたからかなりの知識はある。てかさっき異世界ってめちゃくちゃ早く理解してたな。どんだけ好きだったんだ……。

ま、まあそれはそれとして、ある日学校へ行ったら。

あれ、何で俺学校に行こうと思ったんだっけ……。てかなんで俺死んだ。

『【思考Lv2】を獲得しました』

まぁ、いい。このままだと飢えるだろうし!自分のゲージが見えたりとか便利なことはまだないけど、多分限界あるし!

いや、恐怖なんてない……。ない訳じゃなくなくないよ!!でも、動かないと死ぬじゃん!

さてと神様、なんかあるんでしょう?俺は目をつぶり、念じてみる。望みはもちろん、【鑑定】。

たくさんの異世界のなかで、初期では最高のチートスキル。大抵発動条件とかがあったりするけど、それはほとんどハンデにならないほどチート。なんなら、将来もっとやばいスキルに進化する可能性まで大いに秘めてる。

『理性を確認しました。』

『スキル。

【狂戦士化】

【転移】

【解析】

のどれかを取得出来ます。』

お、【解析】がある!これで敵の弱点がわかったりするかな?

もちろん!【解析】!他の2つは無視!!

『【解析】を取得しました。

さようなら。またいつかお会いできる日を楽しみにしています』

――なんかほとんどしゃべってないのに滅茶苦茶惜しみ深そうに消えてったんだが……。ま、のちのシナリオは意識の向こうにシューットして、今は自分のスキルを確認しましょー!!!


『個体名・??【Lv1】【フィナーリザンド】

○○の未受精卵から発生する、最弱クラスの魔物。基本は○○に補食されるため、詳しい生態は不明。身体は殻に覆われているが、強度はほぼない。

戦闘体力【5/5】

魔力【5/5】

生存体力【4/5】

物理攻撃力【5】

物理耐久力【5】

魔法攻撃力【3】

魔法耐久力【6】

素早さ【4】

【スキル】

【解析】【吸着Lv2】【遠視Lv1】【思考Lv2】【隠密Lv1】【退避Lv1】』

うっわ。殺意やべえ。主に神様の。えっと、どう生きろと?ガチモンの最弱じゃねーか!!

これ、はい。【鑑定】系スキルないと絶対死ぬわ。よくわかりました。あーはい。うん、流石だね、異世界。


ドラゴンの未成熟個体がトカゲとか、だいぶ体の仕組み違うだろ。異世界わけわからん。

しかもさっきの、兄弟、主に卵だけど、母さんに食われてたんか。うーん。あり得ることとして、栄養源?または突然変異を食って自身を強化するとか?

――うん、わかるか!!

『【思考Lv3】に成長しました。

《セカイへの挑戦者》を獲得しました。』

お、これならどんどん進めるかもしれん。なんかヤバイの聴いたけど、気にしない、気にしたくない。てか、気にしてたら生きてけない。たぶん。

さぁ、理性と頭脳でどこまで行けるかな!?イキリトカゲを止めたいなら、せいぜいあがきたまえ、神よ!




あ、晴れの日は多くしてね。多分俺変温動物だから。

主人公の今


個体名・??【Lv1】【フィナーリザンド】

○○の未受精卵から発生する、最弱クラスの魔物。基本は○○に補食されるため、詳しい生態は不明。身体は殻に覆われているが、強度はほぼない。

戦闘体力【5/5】

魔力【5/5】

生存体力【4/5】

物理攻撃力【5】

物理耐久力【5】

魔法攻撃力【3】

魔法耐久力【6】

素早さ【4】

【スキル】

【解析】【吸着Lv2】【遠視Lv1】【思考Lv3】【隠密Lv1】【退避Lv1】

《称号》

《セカイへの挑戦者》

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