王族になろう!
家に帰るとずいぶん父が深刻な顔をしていた。
『あ、あぁおかえりジャン、お前は今日で16歳になったな、お前にこの国の制度の話をしなければならない』
『な、なんでしょう父上』いつもハイテンションな父が今は深刻な顔をしてるので少し驚きつつ、つられて僕も深刻な顔をする。
『実はな…この国では、力があれば身分が上がる制度があるつまり王より強ければ、王族にだってなれるのだ‼︎‼︎‼︎』
『知ってましたよ』
『なにー!!!!?なぜそれを…』父のテンションはいつも通りだった
『友達が、いとこから聞いたと言ってました。こんな秘密もれるに決まってるじゃないですか。そんなことより父上、そんな法があるならどうして私達は平民なのでしょう?』
僕が意地悪な笑みを浮かべる
『いや、それはだなぁ』
『あなたが弱いからよ』母上が話に入る
『ですよねー』
『と、とにかくこれはレーミアに言ってはダメだから、あいつまだ14歳だ。この法は16歳の者しか知ってはならないからな』
レミーアとは僕の妹だ。了解ですと言い二階の部屋に戻る。
レーミアが僕の部屋にいた。話しかけてくる
『今の話聞いてしまいましたお兄様、これからどうするのですか?』
僕が鍛えるために魔物と戦うのではと、心配なのだろう。とりあえず今の僕の状態を報告してみる
『実は前から、二か月前から特訓してたんだよ。そのおかげで剣術Cをてにいれたよ。僕には剣術の才能があるみたいだ。』レーミアを安心させる嘘だ。普通なら3ヶ月で取得できる剣術Cに僕は一年かかった。
少しほっとしたのか、レーミアの顔に笑顔が浮かんだ。
『わかりました。お兄様、危ないことはしないでくださいね』
曖昧に返事をし、もう寝るからと言って部屋を出てもらった。
僕の返事が曖昧なのは自分に剣術の才能がないのことだけではなく、もう一つ理由があった、実はこの法律を知ってから僕は思ったのだ。
『王族になろう』
そのために強くなるためには多少の危ないことは免れないだろうそれが曖昧に返事をした理由だった。
とりあえず明日からダンジョンに潜ってみるか…
朝になった
父上と、母上に朝の挨拶をし、朝食を食べ始める。
先に起きたレーミアが昨日聞いた、僕と父の話を話していた。
『なんだよ!聞いてたのかよ!』朝から父上はハイテンションだ
『父上、僕今日からダンジョンに潜ってみようと思うんですが、父上は、昔よくダンジョンに通ったと聞いたのですが、何かアドバイスをもらえませんか?』
ちょうどレーミアと父の話終わったところで、父上にアドバイスを求める。
『なんだジャン!お前身分を上げるためにダンジョンに行くつもりか!!??』
『そーだなぁ基本的にレベル幾つまで潜るとか、目標を立てることかなぁ』
なんだか抽象的なアドバイスだ。
『もう少し具体的にアドバイスをもらえませんか?』
『はい』
『身分昇格戦で平民から身分を上げるのはだいぶ難しいからなぁ100レベルくらいにならないとまず無理だろう…』
『それなら、貴族学校に行ってみるのはどう?』
っと母が言う
貴族学校というのは、平民や、貴族が身分昇格戦で一段上の相手勝てるほど強くなるための育成学校だ基本的に貴族向けの学校でクラスがランク分けされておりC〜Sクラスまである。
『それはいい!あそこならレベル50から1番下のクラスに入れるんだっけ!?』
レベルが低い学校では、大体入学試験はないが代わりに入学検査がある。
入学検査というのはレベルの数を見られるのだ入学検査時のレベルでで入学が決まる。
『そうですね、それでは、レベル50を目指してダンジョンに潜ることにしてみます。』
『1日で50レベルは無謀だ、今日のところは、レベル10まで上げたら帰ってこい‼︎』
『お忘れですか?ぼくは鑑定眼を持ってるんですよ?それに今はレベル5ですレベル15まで行って帰ってきますよ。』
鑑定眼というのは相手のスキルを見ることができるスキルだ、相手の戦術を予測できるため、戦闘では有利に動ける。
それに僕が大口を叩いたのにはもう一つ理由があった今は、剣術Cを持ってるそこらのゴブリンくらい倒せるだろう
『そっかきおつけていけよ。』
自分のアドバイスを取り入れてもらえなかったからか、すこししょんびりしていた。
入学検査は2週間後だ。だいぶ急がなければならないので慰める暇はない。
朝食を急いで済まし、ダンジョンを求めて家を出た。
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