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第七話:ベッドの隣に愛しい彼女

 朝起きると隣に愛する少女がいる。


 目を閉じて、静かな寝息と共にかすかに動くその幼い体躯に劣情を抱いてしまうが、すでに太陽は昇り始め、街の住人は活動を開始している時間だ。


 今からことに及べば昼までかかるかもしれない。何よりも、目の前の眠っている少女を起こしてまで自分の欲望をぶつけるのは正しくないように思えてならない。


 そう、思えるくらいには自分は成長している。一人暮らしも板に付いて来て成人しているというのに、大人になった自覚が出来て来たのが最近になってからというのも自分らしいと思う。



「でもま、ちょっと位からかってもバチは当たるまい♪」


 性欲は窓から差し込む陽光によって浄化され鳴りを潜めたものの、子ども心をいつまでも持ち続けるあたしは当然のように、恋人である幼いニーティの寝顔をジッと見つめる。


 すぅすぅ、と可愛らしい寝息と寝顔は脳内に焼き付けながら、人差し指を彼女の口元に近づけると彼女は寝ていてもあたしの期待通り、指に吸い付いてくるではないか♪



「おぉ!?」


 おっぱい好きはあたしだけでなく、ニーティも同じようにあたしの胸が好きだった。


 だからだろう、差し出したあたしの人差し指を無意識で吸い付いてしまう彼女の「甘え」は、あたしが彼女に抱いている「愛」と同一なのだから。



「ふふっ、これじゃあ朝飯の準備が出来ないな。

 ……そうだな、今日はギルドの酒場で何か食べるとしようか」



 では、愛しの恋人が自然に目を覚ますまで、昨晩の彼女との愛の語らいのひと時を思い出しながら指先に感じる柔らかな唇を堪能させてもらうとしようか♪



 ◆ ◆ ◆



「と、いう訳で、今日の朝食は冒険者ギルドで食べようと思う。

 ついでにニーティもギルドに冒険者登録してきたらどうだ?」


「なるほど、仕事で家を空けている間に一緒に居られないのが寂しいから肩書だけでも冒険者にして仕事にも一緒に連れまわそうという魂胆ですね?」


 あたしの意図を瞬時に見抜いてくれるニーティは流石だろう!

 彼女を冒険者にするのはその通りの理由である。



「でも私って、魔族ですから人間に比べたら頑丈で強いですが、淫魔なので弱い方ですよ?」


「あぁ、大丈夫。本当に一緒にいたいだけの理由だから。

 それに外国へ行くときは冒険者の身分を持っていると手続きが楽だからな。

 新婚旅行、いずれは行くだろ? 世界一周はどうだ?」


「超行きたいです♪」


 ふふふ、可愛い奴め♪


 顔を洗って着替えをすれば、それで準備は終了。ニーティの方は新しく買ったばかりの服なんだが、着替えの際にチラチラと肌をこちらに見せつけてくる。


 顔を見れば挑発的な笑み。うむ、これは誘っているのだろう。誘っているに違いない♪



「ニーティ~♪ えっちは夜だけだぜ?」


 背後に回り込むと、すでに目を覚ましている彼女の小さな口を手で覆うようにして唇を撫でる。ふふ、柔っこいな♪



「んみゅ、だってインフィさん。自然な動作の中にチラっと見える素肌って好きですよね?」


「あぁ、好きさ!

 大好きだと声を大にして言えるな!!」


 ニーティの唇を撫でる指先は、彼女が口を薄く開けたことでその中へと侵入している。


 歯を押し開けるようにして口内をまさぐり、舌先を抓むと唾液でぬめる指が滑ってしまう。


「もう、インフィさんのえっち♪」


「ふふふ、あたしはエッチだからな♪」


 引き抜いた自分の手に付いた彼女の唾液を今度は自分の舌で舐め取り、今度は唇同士を重ね合う。



「ん、ふぅ……別にこのままエッチしてもいいですけど、冒険者ギルドって何時までモーニングセットやってるんですか?」


「……そうだな、腹減ったし食いに行くか」


 えっちは夜に、と自分で言っておいてこれだ。


 あたしはどうにもニーティが好き過ぎるようだな。


 さて、行くとしようか。


 


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