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3.制度の話し

 今回面倒な書類系のお話です。+お金の話し。




 病気の話でも触れましたが、この病気は難病指定の特定疾患です。

 つまり、手続きをすれば医療費の助成が受けられるんですよ。

 

 難病の治療は高額です。

 診断名がついたら、真っ先に手続きに行く事をお勧めします。

 と言うのは、手続きをした日からしか適応されないんです。


 私が申請に言ったのは、ステロイドの大量療法が終わった、入院後一週間、七日目でした。

 この七日間の入院費が16万オーバー!

 申請後、その月の残りが20日位で4万弱。


 しかも一番高い薬(百万位したらしい)を使用したのは後半なんです。

 どれだけありがたい制度か分かっていただけるかと思います。



 ガンなどを経験された方が居られれば分かってただけるかと思いますが、薬ってすごく高いんですよ。

 私はこの先ずっと免疫抑制剤を飲まなければなりません。

 自費(三割負担)で出していたら、いつか金銭的な理由で切らなければならないかもしれない程の値段だと思います。






 でもまぁ、そこまで行かなくても、高額医療費の助成制度と言う物があります。



『高額療養費とは、同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度です。70歳未満の方で、医療費が高額になることが事前にわかっている場合には、「限度額適用認定証」を提示する方法が便利です。』


 これは、一度支払いをした後の手続きをすることで、世帯毎の収入に応じて払戻金が発生するので、明細は絶対に捨ててはいけません。

 ちなみに外来と入院は別計算になるようです。上限額が違いました。




 でも入院の方の上限って、私の場合25万くらいだったはずなんです。

 いきなりそんな額を請求されたら困りますよね。

 

 なので、高額医療の請求が下りるまで無利子で貸してくれる制度もあるらしいです。が、それからはみ出た25万は結局払わなきゃいけないんですよね。

 ここで個人で入っている生命保険が活躍してくれます。

 こっちも、生命保険が入るまで病院側が待ってくれたり、無利子で貸してくれたりする制度があります。



 まぁ、使っている薬も高額ですし、入院費自体からして高いんです。

 仕方ない物は仕方ないんですけど、使える制度は使って行きましょうって話ですね。


 

 難病指定にかかると、縁談に影響が出るとかで若いお嬢さんは申請しない人もいるようですが、その辺はその人の価値観だと思うので何とも言えない感じですが、とにかくこんなに違うんだって知っておいてください。


 

 大きな病院だとMSW(ソーシャルワーカー)が常駐しています。

 今回私も随分お世話になりました。

 このMSWさんが、こう言った制度に詳しいので入院して落ち着いたらとにかく早めに相談に行くことをお勧めします。

 特に手術目的で入院する時は高額医療の「限度額適用認定証」は準備しておいた方がいいと思います。


 緊急入院は仕方ないし、それは病院も分かっているので無理は言われないと思います。




 しかしここで問題が一点。

 私は病院が官公庁の比較的近くにあったので、自力で特定疾患の手続きに行ったんですよ。


 そしたら、案の定というか何というか、あまりの縦割り制度に目眩がしました。

 必要書類が市役所と保健所に分かれていて、市役所をまわって住民票などの書類を貰って行った先の保健所では、特定疾患の切り替えが九月末なのでそこまでしか出せないとかいうんですよね。しかも、もう一度取りに来いと。



 もう少し元気な時に行ってたら怒鳴りつけていたかもしれません。


 あれは病人のための制度なのでしょうか?

 激しく疑問でした。

 今も私の手元には十月分以降の特定疾患の受給者証は来ていません。

 ……もうすぐ退院なんだけどな。

 あれが無かったら退院計算どうなるんだろうな―……



 保健所を含め。お役人様、もう少し…… もう大分改革をお願いします。

 

 ちなみに代理人(家族等)が手続きに行く方法もあるようでしたが、代理人であることの証明書が必要で、しかも免許証などの本人確認できる物が必要とか、いろいろと制約もあって、必ず二度手間にはなりそうだったので私は自分で行ったのですが……

 やっぱり病人にはきつかったですわ~





 後もう一つ。


 障害年金と言う制度もあります。

 コレは病名とかじゃなくて、実際の生活にどれだけ制限が必要かとかで降りたり降りなかったりするらしいです。

 そして例にもれず、コレも手続きがめんどくさいらしいです。

 今回私は復帰目標だったので申請はしていないのですが、お隣のベットの似たような病気の人は申請したようでした。

 やっぱり面倒そうです。

 なので、労務士さんに入ってもらったとか。

 労務士さんは、動けない患者さんの代わりに市役所とかに言ってくれて、書類を揃えて申請までしてくれるらしいです。

 会うだけなら無料ですと言われて、会ってみたのですが丁寧に制度の説明をしてくれました。

 

 本当に必要な人にはありがたい人だと思います。

 報酬は、障害年金が下りた場合の、最初の何ヶ月かの何割か?とかそんな感じでした。



 

 とにかく書類系は面倒です。

 面倒ですが必要です。



 身体の調子と相談しながら、死なない程度の無理をしてでも頑張った方が良さそうでした。









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