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SENSE  作者: ねぎたま
ありふれた日々、幸せ。
2/12

1話

チリリリリーン



チリリ…ピロピロロー♪




「……ん?」


ケータイのアラーム音に紛れてメールのお知らせ音が耳に入り、ベッドに寝そべっていた少年は重たそうな頭を起こした。



「こんな朝から迷惑メールかよ…」


彼は寝言のようにごにゃごにゃ言いながら、枕元に置いてある、充電器が刺さったままのスマートフォンに目をやった。



『おはよう武人!今週も一週間頑張ろーう(^-^)!』


その画面を見た少年の目は、さっきまでの半開きのものではなくなり、少女漫画の主人公のような目の輝きをしていた。



「おおー!実花からだー!」


寝ぼけていた少年はハツラツとした声を上げ、まるでガールフレンドからメールが来たような喜びを見せた。


そう見えるのもムリはない。何故なら、彼女は彼の恋人なのだから。


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