第二章 Art of sign
2話 Art of sign
学校へ向かう途中、バスケ部や、サッカー部など、いろいろな部活から勧誘を受けたが、はっきりいって僕は運動が好きではない。
部活なんかしなくても、高校は卒業できるし、部活は入らない。そう決めていたのだが......
クラスは、1年A組。
中学時代から仲の良い謎のイケメン橙喜や、先ほどあった七色 緑も同じクラスだ。
橙喜や緑と喜び合う間も無く、1-Aの担任が口を開いた。
「あー、今日からこのクラスの担任になった
色王 譲だ。色彩の色に王様の王だ。美術部の顧問をしている!よろしく!」
なんだか軽そうな先生だな、と僕は思った
。だが次の瞬間、そんな考えも吹き飛ぶ程の言葉が担任から出る。
「あ、そうだ。言い忘れてた。藍染高校では、生徒は全員部活道に参加することが義務付けられているから!各自部活に参加するよーに!じゃ、解散!」
解散の言葉に、新しい友達と遊びに行く者、机に座り込む者様々だが、僕(と緑)はうなだれた。
「部活には強制参加」
と言う言葉に、ダメージを受けたのはどうやら僕だけではなかったようだ。
「なぁ、緑、緑は何部はいるの?」
「えっ?」
「いや、俺部活入らないつもりだったからさ...考えてなくて....」
「実は...私もで....」
予想どうりである。
やはり緑も部活に入ろうとしていなかったようだ。
「ねぇー、二人は何部はいるん?」
そこで橙喜が話しかけてきた。
「「決めてない」」
僕と緑でかぶったのが面白かったのか、橙喜は笑いを堪えている。
「な、なんだよ。じゃあ橙喜は何部はいるんだよ?」
「んー、美術部。」
そうだった。昔からこいつは絵がずば抜けてうまい。
こいつが美術をやったら成功するだろうなー、などとしょうもない考えを巡らせていたら、緑が脇腹をちょこんとつついてきた。
「あのぅ...染さん。私も、美術部、いいと思います。」
と緑。
「そうだよー!一緒にはいろーよー!」
と橙喜。
断るのが苦手な僕は、しばしの逡巡の後、美術部への入部を決めたのであった。
どうも、チャイムです。緑はすごく可愛い女の子として描いてます!
少しドジな緑を好きになってやってください!