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イモータル・マインド  作者: んきゅ
第11話「砂上の遺跡」
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その4

 暗い空間の中で、コリンは目をさました。

 辺りは砂だらけで、そこに半身が埋もれるようになっていた。彼女はなんとかそこから抜け出し、頭を振って砂を落とす。


「ここは……!?」


 コリンは、辺りを不思議そうに見回す。


 その時すぐ近くで、ざし、と砂を踏む音が聞こえた。

 コリンはそちらに振り返る。


 全身に包帯を巻いた人型のモンスターが四体ほど、彼女を取り囲むようにしていた。


「マミー……めんどうね」


 コリンは眉間にしわをよせ、背中にくくりつけていたナイフを取り出した。

 マミーが彼女にじりじりと近づいてゆき、その手をのばして襲いかかる。

 コリンはそれをひらりとかわすと、その腕を取って足を蹴り、マミーを叩き伏せた。そこを二体目がねらうが、彼女はその場を飛び上がって危機を脱する。そのまま空中で回転するようにして、遠心力のきいたキックを頭にぶつけた。


 華麗に着地を決めたが、その脚に包帯が絡まった。見ると、残りのニ体につながっていた。

 彼女はナイフを閃かせ、それらを切り払う。そのまま攻撃に向かおうとしたが、多勢に無勢。包帯は次々と彼女の体に絡まっていく。


 さすがのコリンも、汗をたらした。必死に包帯を切りつけている間に、マミーは獲物に近づいてゆく。


「ふせろ、コリン!」


 声に反応し、コリンはその場にしゃがむ。

 すぐ後ろに、砂だらけのハヤトが幅広の剣を構えて立っていた。


「うおおおっ!」


 ハヤトが剣を横に一閃する。マミーはひるんだだけだったが、それで十分だった。

 手足の包帯を切ったコリンが、マミーの一体の頭にナイフを突く。ハヤトがもう一体にとどめを刺し、二人は危機を脱した。

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