表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イモータル・マインド  作者: んきゅ
第6話「魔術師ビンスとファロウのほこら」
39/212

その7

 マヤは、ルーと共にドールとの戦いを続けていた。


「ルーちゃん、左!」

「はいなの!」


 ルーの「エッジ」がドールを襲う。ドールは左に逸れてかわしたが、ドレスの右腕部分が吹き飛んだ。すぐ先には、すでにマヤが剣を構えている。


「もらった!」


 だが、その時。

 ドールがもう一体、背後に現れた。


「危ない!」


 ドールの攻撃は、走り込んできていたロバートによって防がれた。


「マヤちゃんが狙われてるぞ! チビ、魔法を撃ちまくれ!」

「わ、わかってるの……!」


 だが、ルーは荒い息を吐き、耳もぺたんと折れてしまっていた。彼女は“魔力”の使いすぎで消耗しきっていた。


 ドールの一体は、そのルーを蹴り飛ばし、もう一体はロバートにのしかかって彼を地面に叩き伏せた。


 三体目のドールが、その手に“魔力”をしたため、残されたマヤを襲う。


「マヤ!」


 遠目からハヤトが走ってくる。マヤは気丈にも、剣を構えて“魔力”を練った。


「ベルスタ騎士団は、第四師団長マヤ・グリーン! 私は、逃げも隠れもしないっ!」


 ハヤトは走った。マヤに向かって。

 このドールは強すぎる。マヤひとりに勝てる相手ではない。

 可能性があるとすれば……「蒼きつるぎ」。

 これしかない。今、出さねばいつ出すのだ。


「剣よ! 力を……貸せっ!」


 ハヤトは剣を前方に出した。

 「蒼きつるぎ」が発動すれば、いつものように、こんな奴らは倒せる。

 マヤも守れる。

 だから出ろ、さっさと出てこい。

 蒼きつるぎよ!



 どん、と空気が破裂する音と共に、ドールの一撃がマヤの胸部をとらえた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ