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イモータル・マインド  作者: んきゅ
第2話「俺が勇者で妹魔王」
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その3

 二人は外に出た。マヤはぴっちりとした白い服に着替えているが、隼人はパーカーのままである。


「し、城が!」


 マヤが指をさす。城の方角から煙が上がっている。彼女が走り出したのを見て、隼人もそれに続く。


 城の付近にある広場はざわめきにつつまれていた。

 マヤは、すぐ先の露店へと走った。


「騎士団のマヤ・グリーンよ。いったい、何があったの!?」


 店主は焦った様子で店じまいを始めていた。

 

「とつぜん城壁が爆発したんですよ! たぶん魔法のたぐいだ。暴発ですかねえ。モンスターとかじゃなきゃいいけど。近頃、何かとぶっそうだからね」


 マヤは礼を言うと、人垣に飛び込んで城の方向へと走った。隼人もどうすればいいのかわからないので、とりあえずついていくことにした。


 ベルスタ城は騒然としていた。マヤは城門前に集まっている、同じ服を着た人間たちの方へと走った。彼女に気づいた白い服の男が、片腕を胸に持っていった。


「マヤさん! 戻られてたんですね」

「何があったの、説明して!」


 別の女性がマヤの前に立った。


「第ニ城壁が、何らかの手段で爆破されました。現在、原因を調査中で……」


 彼女が言い終わる前に、後方からまた轟音が響いた。

 マヤは後ろを振り返った。


「嘘……」


 外壁の門が崩壊するとともに、外壁近くの大きさの、大きな赤い竜がこちらを見据えていた。

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