~閑話休題~柔道のルールについて
概要
ここでは今回の22話の柔道描写について必要な部分を解説します。なお全体的なルールについては、柔道チャンネルなどが分りやすいです。
柔道チャンネル
基礎知識http://www.judo-ch.jp/knowledge/
審判規定http://www.judo-ch.jp/rule/koudoukan_judge/index.shtml
また「インセンシティブ・センシブル」は2011年が舞台ですので現在のルールとは異なる箇所があります、その点はご了承ください(。。)…
試合前のルール
両者、死角で囲まれた赤畳に入る前と、入ってからの開始線で2回礼をします。終了時と合わせ合計4回の礼です。省略的な礼をする選手もいますが、立礼が美しいと審判の印象点が高くなります。
試合中のルール
簡潔に言えば、相手の背中を畳に付ければポイントになります。変な姿勢で投げてもポイントになります。一本を取ればその場で勝ち、技ありは二回で一本、有効は何度取っても勝てませんがポイントにはなります。
立ち技
22話に出てくる技は上記サイトにほぼ載っています。さすが全柔連のページだけあって分かりやすく表現されています。一見の価値ありです。そのサイトに載っていない技については、そんなに小説内では取り上げない予定です。
22話の掬い投げについては、(右組みの場合)対戦相手が技に入るとき、その後ろについて右手で相手の襟を持ち、反対の手を相手の股に差し込んで握ります。次に両手で互いの身体を固定してから体全体の力を集め、一気に持ち上げます。このとき、両腕の力ではなく、膝の屈伸運動で相手を持ち上げることになります。そして両腕をくるっと回して回転させるように相手を畳に落とします。決まれば非常にカッコイイ技ですが、2013年現在の国際ルールでは使用禁止となっています。
なお、「インセンシティブ・センシブル」での試合は、その殆どが講道館ルールです。
寝技
簡潔に言えば、相手の背中を畳に付けたまま押さえ込んでいればOKです。講道館ルールでは、20秒で有効、25秒で技あり、30秒で一本となります。なお寝技に限らず、異性同士で柔道をする場合に体勢が(悪い意味で)ヘンになることがあります。当作品でも、そういう体勢の描写はありますが、登場人物にとっては、至って真剣勝負です。
試合後のルール
ここでも礼は重要です。負けたからといって適当な礼をしてはいけません。10年ほど前の話ですが、全国大会での試合後に日本武道館の壁を蹴った高校生がいました。彼自身はもちろん、その高校にも全柔連から問題行動を是正する旨の文書が届いています。
【再褐】お問い合わせがあった件について。私の作品をご覧頂いている、希少な方々へ。
作者である渡邉実一は学校関係者でも何でもありませんので、何を書こうと、職務上知りえた秘密の漏洩(公務員の守秘義務)には当たりません。しかしながら、様々な意味で読者の目線に配慮する必要性は認識しております。
なお、「インセンシティブ・センシブル」の読者は寡少ではありますが、すでに心中で完結している物語ですので執筆を止める可能性はない、という宣言をこの場でさせて頂きます。
追伸 完結は今年度末あたりを予定しております。ところで今後の参考にしたいと思いますので、まだ終わっていませんが感想を下さると、筆者が小躍りして、十分な量のお返事を返します(。。)... 渡邉実一
毎週、金曜日に更新です。ゆっくりお読みください(。。)...




