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怖いというか愛しいというか何というか(百合。真面目×自由人)
「お待たせしました」
「ん、お疲れ~」
「そうそう。あの角の自販機、甘酒置いてましたよ」
「マ? ちょっと買いに行っていい?」
「そう言うかと思いまして、買っておきました。どうぞ!」
「馨くんさぁ……私が要らないって言ったらどうする気だったの」
貰うけど、と差し出されたものを受け取る。
「私が飲みましたよ」
「そこまで好きじゃないでしょ」
「嫌いでもないですし、ミイさんの好きなものだなって思って飲むの楽しいですし」
にこにこ笑ってる恋人に、私はため息を吐いた。嘘でも冗談でもなく、真面目に言っているとわかるからこそ、つい零れたため息。
「私以外にそれするなよ」
真面目な善意とわかっていても、一応釘を刺しておく。
「しませんよー。あ、嫉妬ですか!?」
違うと言うのも面倒だったので、黙って甘酒をひとくち飲んだ。
END.




