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あなたは知らない(百合。先輩×後輩。僕っ娘×私っ娘)
がたたたん
電車の揺れが、少し大きくなった瞬間。
とさり。
肩に重みが乗った。
「……」
「有田さん?」
スマホから視線を外し、ちらと横を見る。視界を埋める、人の頭。穏やかな寝息が、微かに聴こえて来た。
「……やっぱり」
いつも、あなたが先に寝ちゃうんですから。
ふっ、と笑いが零れる。
……ぽす。
寄りかかって来た頭に、自分の頭をもたれさせ。
「……私も寝よう」
目を瞑った。
(この方が、楽なんですよね)
寄りかかって来たあなたに、寄りかかる方が。
そのことを教える気は、特にない。
「……んあっ。あれ、僕寝てた?」
「寝てました。あと一駅で着きます」
「ごーめん、またもたれちゃってたね」
「……構いませんよ」
END.
こちら(https://ncode.syosetu.com/n9047lt/1/)の二人
語り手の白山は、アラーム(ボリューム控えめ)をかけているので、いつも先に起きられます
彼女は、自分が放っとくと乗り過ごすタイプであることを知っているので(寝たり、本を読んだり、ぼーっとしたり、色々)、昔から、電車に乗ってすぐアラームをかけるように癖付けしています




