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5口目「肉だあああ!」

新たな戦いが幕を開ける。第5話

クローブの背中はとても大きく逞しい。

ただのハンバーグ屋として生きてきたけどまさかドラゴンの背に乗る日がくるとは…



店主「あ、街が見えてきた。クローブ、あそこで降りよう。」

ゆっくり降下し、街外れの森に着地する。

店主「僕、ちょっとこの街の知り合いに挨拶してくるから少しだけ待っててくれる?」

クローブ「グルル…」

店主「一緒に行きたいよね、ごめんね。あ、そうだ。よかったらこのハンバーグ食べる?」


店主は店から出ていく時にハンバーグ弁当を作っていた。

店主「リゴラさんも好きだったから。どうかな?」

クローブは1口食べるとすごい勢いで完食した。

店主「いっぱい食べてくれてありがとう!ここで待っててくれたら、またご馳走するから。」

クローブ「グルル」


店主「ありがとう。じゃあ行ってきます。」



店主は街へ進む。


この街は食の文化が栄える街「ディッシュタウン」

ハンバーグ屋を営んでいた頃、数多く食材が揃うこのディッシュタウンで店主は多くの食材を仕入れていた。

はずだった…


?「行くぜディッシュバトル!」

審判「勝者!○○!」


店主「な、なんだこれは?」

街の人「なんだ兄ちゃん知らねぇのか?これはディッシュバトルって言って、どっちが美味い飯を作れるかっていうバトルだよ!」


多くの観客で賑わう広場。

そこでディッシュバトルというものが行われていた。


店主「そ、そんなのが出来たのか…」

街の人「出来たって…これもう100年も前からあるんだぜ?」

店主「ひゃ、100年?」

この街も前いた世界から変わっているのか…

店主「これ優勝したら何かあるんですか?」


街の人「おうよ!優勝したらこの街の長に飯を振る舞える権利が貰えるんだぜ!そうなりゃこのグルメの街ディッシュタウンの英雄ってもんよ!」


店主「なるほど…」

街の長となるとこの石の事も知っているだろうか…

ちょっとやってみるか…!


店主「あの!この試合出るにはどうしたらいいですか?」

街の人「お!兄ちゃんもやってみるかい?まぁこの街にきた記念ってこったな。あっちで受付してるぜ。もう少しで締切みたいだから急げよ。」

店主「ありがとうございます!」


…店主は急いでエントリーを済ませた。

そして、ついに彼の番はやってきた。


司会「続いては旅する料理人!えっとハ、ハンバーグ…?を得意とするこいつだ!」

静かだ…。

まぁこの世界だとハンバーグ知られてないから仕方ないか…。


司会「対するのは…肉の番人ことギュニクだああ!」

観客「ウォオオ!!ギュニク!ギュニク!」

司会「街一番の肉の申し子に挑む旅の料理人!勝つことが出来るのか!」

ギュニク「よう!名も無き料理人!俺様の肉の餌食にしてやんよ!」


司会「さぁ!2人が使う食材はこれだ!」

ギュニク「俺はもちろんこれだ!」

司会「出たああ!ギュニクの伝家の宝刀!アイランドビーフのブロック肉だぁ!」

観客「うぉぉお出たああ!待ってたぜギュニク!」


司会「さぁ対する料理人は何を出す!」

店主「これだ!」


一瞬の静寂。その後全員は驚愕した。

司会「肉だあああ!!なんということだああ!肉の番人ギュニクに対し、こちらも肉を使うというのかぁああ!」


ギュニク「バカにしてくれるじゃねぇか!!」


店主「肉はお前だけのもんじゃねぇってこと、教えてやるよ。」


司会「ディッシュバトル!レディーゴー!」


続く



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