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3口目「アンタのハンバーグに似てるってな」

街へ走る店主…そこで見た景色とは

第3話。開幕

店主は街へ向かう。


店主「大丈夫ですか!?誰かいませんか!?」

街は混乱と悲鳴に包まれる。

客A「あ、あなたは昨日の…!」

店主「お客さん!大丈夫ですか!?」

…足をやけどし、全身血にまみれていた。

客A「あいつがギルドの塔にまだいるんだ…!昨日一緒に食べにいっただろ…昔からの友達なんだ…!」

店主「僕見てきます!向こうの方に避難していてください。」

客A「すまない…」


店主は塔へ走る。

最期に思いを託した客Aを背に。


店主「一体何があったって言うんだ…」



店主「誰か!誰かいませんか!」

客B「こっちだ…!」

店主「昨日のお客さん!無事でよかった…」

客B「静かにしろ!今…!塔の上で団長が戦っている!」

店主「リゴラさんが…!?」

客B「ああ…!あいつらから俺らを逃がしてくれたんだ…!」

店主「あいつら…?」


客Bは塔の上を指さした。

リゴラと対立する黒い集団。


店主「あの人達は?」

客B「俺達にもわからない…。今朝いきなり街を襲撃しに来たんだ!」

店主「そ、そんな…!お客さんは戦わなくていいんですか…?」

客B「ああ俺はアンタを待ってたんだ。団長から預かっている物があってな。」

店主「僕に…?」

客B「これだ。」


それは黒く丸い石のようなもの。

客B「団長が言ってた。この街に代々伝わるこの石が…アンタのハンバーグに似てるってな。」

店主「そ、そんな大切なものなんで僕に…!?」

客B「さぁな…団長口数少ねぇから。じゃあ俺は団長のとこ行ってくる。」

店主「気をつけてください…!それと必ずまたハンバーグ…食べに来てください!」

客B「ああ必ず食べに行く。約束するよ。」


彼は塔の上へ走っていった。




リゴラ「お前達は一体何者だ!なぜ街をこんな風にした…!」

?「終わりが近づく…」

リゴラ「終わりだと…?」

客B「団長!」

リゴラ「アイツは来たのか…?」

客B「はい!渡してきました…!」

リゴラ「よし。」


リゴラは笑った。


リゴラ「あいつは…あいつのハンバーグはいつか世界を救う。俺はそう信じてる。行くぞ!」

客B「はい!はあああ!」


店主「リゴラさん…!お客さん…!」

塔の上で激しい火花が散る。



黒い光が輝いたその時だった…。


ガシャァン!


店主「こ、これは…!」

赤く煌めくリゴラの大剣。

店主「まさか…!リゴラさん…!」

塔を見上げると黒い集団は姿を消していた。


この石が、何かわからないけど…

リゴラさんや皆が命をかけて僕に渡してくれたんだ…!




店主は立ち上がる。


リゴラの大剣と、黒く輝くハンバーグ石を手に…


続く。


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