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授業参観

本館から出て、渡り廊下を歩いた先にある別館。


【ベリルの宝】やアリスの庭園などの博物館(仮)作戦に使用されているところだが、それらが教育に使えるということで余ったホールを長老が椅子・机を置いて、子供たちに授業をする教室にしている。



「ふぉふぉふぉ、ご飯も食べたことじゃし授業をはじめるぞ。」



現在俺は部屋の後ろのほうで椅子に座っている。


ちなみに隣ではベリルが上機嫌にルナたちを見ている。


どうやら畑仕事をしなくていいのが余程うれしかったらしい。



「それじゃあ…今回は冒険者のランクについてじゃ。」


冒険者ランク…ベリルが1級って言ってたやつか。


ベリルの話を聞いた感じ、強さの指標みたいな感じだった気がする。



…ていうか、ここって明らかに外の世界とは切り離されてる感じなのに、こういうのを勉強するんだな。


みのる殿、どうかしましたかな?」


「いや……ここにいるなら冒険者みたいなの外の知識がひつようなのかな…ってちょっと思っただけ。」


俺は少し悪いなと思いながらもさっき思っていたことを長老に話した。



「ふぉふぉ、それは違いますぞ。冒険者というのは世界のどこでも使える身分証のようなもんじゃからな。この森の中で生まれた者でも、冒険者登録できるようになる12歳から20歳の間には皆取りに行くからのう。」


「へー。」


俺が知ってるのだと、運転免許証みたいなもんか…世界中で使えるわけじゃないけど。


「それに…じゃ、この集落は年齢層がかなり高いじゃろ?ジェットとリリアーナより年上の者たちは数人を除き全員外に行っておる。つまり、いずれこの子たちの多くも外に出ることになるわけじゃ。そういう意味でも必要な教育じゃよ。」


「確かに……悪かったな、余計な説明させて。」


「まったくね…これくらい常識じゃない。」


ベリルがなんか偉そうにしている……なんか無性にイラつくな。


「ふぉふぉふぉ、気にしなくても大丈夫じゃよ。」


長老はそう言うと、空中に魔法で文字と図形を書き始める。


日本語で冒険者ランクと大きく文字を書き、その下に『ピラミッド図』と呼ばれる、階級という情報を視覚的にわかりやすく表せる図を書く。


「まず、冒険者ランクは10段階で分けられておる。7級から始まり、6・5・4・3・準2・2・準1・1そして…『特級』。数字が若くなるほど強く…優秀な冒険者となり、特級がトップじゃな。」


長老がピラミッド図を10層に分け、説明をしていく。



「なあベリル…お前冒険者ランク1級って言ってたよな?その歳で1級って、もしかして相当すごい?」


「いまさら?自分で言うのもなんだけど、私って数千年に一人の天才って言われてたんだから。」


「数千年?まじかよ……。」


授業参観中に後ろでこそこそしゃべる親のようにしゃべっていたのだが…マジか。


うすうす思ってたけど、ベリルって相当強いんだな……認めたくないけど…。


作者 ベリルは優秀な冒険者なはずなんだが……

女神 比較対象がいないからまだあんまり判断できてないだけじゃないですか?

作者 比較対象ならいるじゃん…アリスっていうやつが…

女神 あれと比べたら全人類赤子です。

作者 そんなに?

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