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畑だ!畑を耕せ!

何者かに拠点を襲撃にあってからしばらく…俺は慌ただしい日々を過ごしていた。


『世界樹の民』…と名乗っている集団が300人も居候することになったからな。



まあ、世界樹の屋敷の部屋は無駄にあるから適当に選んでもらったわけだが…結構いろんな問題が起きた。



例えば…


・リリアーナの兄…ジェットを含む数人が訓練する場所が欲しいと言ってきたり…


・ルナと同じくらいの年齢の子供が8人いるんだが、その子たちが自分の部屋が欲しいと言ったり…


・その子供たちに試しに自分たちの部屋をあげて夜寝かせてたら、隣の自分の親ががいる部屋がうるさかったといわれたり…


・料理を作る量が馬鹿みたいに増えたせいで食糧消費がやばいことになったり…


・その消費した食糧の代わりに『世界樹の民』が食べていたやつを見たら『ピンクの大根』『真っ黒のジャガイモ』『オレンジのキャベツ』と絶対に食べたくないやつだったり…


っと、これだけじゃないが他にもいろいろと問題がおきた。



ただ、一番の問題はやっぱり食料だろう…というわけで、今は時間のある人全員で世界樹周辺の地面を耕している。


夜に子供部屋の隣で騒いでいた夫婦も汗を垂らしてせっせと地面を耕している……いや、別に嫉妬で農作業を強要したわけじゃないからな?



「はあ、なんで私まで……こんなのアリス一人で一瞬で終わるのに…。」


ベリルがクワを振りながら、『ブツブツ』と文句を言っている。


「しょうがないだろ。アリスは今この森の調査とか言ってしばらく帰ってきてないんだから。」


「ルナちゃんは遊んでるのに…」

「子供と比べるな。」


同年代の友達ができて楽しくやってるじゃないか。


てか、長老が寺子屋みたいなことしてて、ルナはそこに行かせてるから遊んでるだけじゃないし。



「あーーもう疲れた…私のかわゆい手がプルプルしてきた。」


「かわゆい?ゴリラの間違いじゃ…」

「何か言った?」


こっちにクワ投げてくるな!まごうことなきゴリラじゃねーか。


ていうか、このクワ重いから俺投げたりできないんだが?



「ねえ…聞きたかったんだけどさ、こんなに耕す必要ある?拠点の畑が使えなくなったからってここまではいらないでしょ。」


現在、世界樹の屋敷…左側のほとんどを畑にしており、人海戦術とは言え数日でよくここまで耕せたものだ。


ちなみに拠点の畑が使えなくなったのは結界が壊された影響でなぜか動物たちが集まってきており、危険なので行くなとの指示がアリスから出たからである。



「まあ、そろそろ終わりでもいいかもな……今日でちょうど屋敷の端から端の場所を畑にできそうだし。」


「えーー。」


300人の食糧だからな…正直こんだけ広くても足りるかどうか。


……いや、そもそもいつまでここにいるかわからないんだが。


「あっ、あ…あの昼ご飯ができたみたいです。」


俺とベリルが話していると、リリアーナが呼びに来た。


どうやらゴレさんが大量の昼食を作り終わったみたいだ。



「おお、わかった。今から行く。」


「あ…はい。」


リリアーナは俺の返事を聞くと、そそくさと屋敷に戻っていった。



「………あんた、リリアーナに何やったの?」


「いや、何もしたないはずなんだが……」


なんかリリアーナにずっと避けられてるんだよな…俺。


「もしかしたら、俺に惚れて好き避けしてる可能性が…」

「あるわけないでしょ。」

「ですよねー。」


俺とベリルはそんなことを言いながら無駄に広いせいで食堂になった屋敷で一番大きな部屋に向かった。

作者 リリアーナは主人公に惚れてるのか惚れてないのかどっちなんだい!

女神 今までに惚れる要素あった?

作者 普通ならこれで惚れてるのよ。

女神 フフフ………あれ?そんあわけ…ないよね?

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