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帰る(逆バンジー)

〈世界樹の盟主〉

世界樹と繋がった人が名乗ることを許される称号。この世界の頂上から世界を見守る存在であり、世界と運命を共にする者。

世界樹の森を起点とし、世界を流れるありとあらゆる魔力と繋がることができ、決して体内の魔力が尽きることはない。



————————————————————————————————————


……うえぇ…何この説明文、もしかして俺…ハメられた?


スキルのレベルが上がったのは嬉しいけど…もっとめんどくさくなったような気が……。



「お!どうやら何か変わったところがあったみたいね。」


「なあ、俺ってこの森を管理とかしないといけないのか?」


「いや、何もしなくていいよ〜。

ぶっちゃけると、ワタシさ…この世界樹を中心に半径数kmくらいしか自由に動けなかったのよ。

だから今まで何もしないし、これからもしなくて大丈夫!」



アリスの言葉を聞いて周りを見ると、世界樹の切り株っぽい物を中心に背の低い草や綺麗な花で埋め尽くされており、木が全く生えていない。


今までいろいろ起こったせいでちゃんと見てなかったがこの森ではかなり異様な光景だ。



「………ん?ちょっと待って…アリスが今までここから出れなかったってことはみのるもここから出れなくなるってこと?」


は?え?……そうじゃん、マジで俺ハメられた?


「あっそれは大丈夫。

ワタシとはだいぶ状況が違うからね…ちゃんと自由に動けるよ。」


よかった…一生ここで悲しく過ごすことになるかと思った……いや、意外と楽しそうかも。


「……みのる…いま何考えてた?」


「いや特に何……も?」



俺たちが話していると、あたりの木から金色の小さな粉末?花粉?が世界樹があったところに集まっていく。



そしてその粉末は世界樹の切り株の上で密集して光る……すると、そこには以前よりも小さいが、規格外の大きさの木…世界樹が生えていた。


「…ん?」


この光景はすごく神秘的でよかったのだが、生えた世界樹の前に木でできた豪邸が建っていたのだ。


なんか…すっげーノイズ…大自然って感じなのにバリバリの建造物だからな。



「おーー、ここに住んでいいってことなんじゃない?」


「え?嫌だけど?だってこの森中心に行くほど危険なんだろ?俺は戻るぞ。」


「いや、この森に安全な場所なんてないはずなんだけど……」


こっちにはあの女神様が張ってくれた最強の結界があるんだよ。


まあ、あと半年くらいしかもたないけどな!



「はぁ、じゃあもうさっさと帰ろうよ。

いろいろあったせいで疲れたし、私早くベットで寝たいわ。」


「そうだね…じゃあ行こうか。」「待て待て!憑いてくる気なのか?」


「何?1万年も閉じ込められてて知り合いもほとんどいないワタシを一人この世界に放りだすの?」


いや、『ほとんど』ってことは知り合いいるじゃねーか。


ベリルのほうを見ると、『え…連れてくの?』みたいな顔してるし。


「まあ、ワタシのこと置いて行ってもいいよ…勝手に憑いていく…何なら先にあなた達の拠点に行ってるから。」



…これはどう言ってもダメな奴だな…

「はぁ…わかったわかった。

そのかわり、しっかり働いてくれよ。」


「OK…任せて。それじゃあ出発しようか!」


アリスはそう言うと俺とベリルの足首に木の枝を巻き付けてきた。


そして目の前には自然界ではありえないほどしなっている木の幹…なんかすげー嫌な予感がする。



「……あの~アリスさん?これは一体?」

「ちょっと、放してよ!」


「それじゃあ二人とも舌嚙まないように口閉じてね。」


「おい、こっちの話聞けや…あああああああぁぁ。」

「きゃあああああああぁぁ。」


俺たちは木が戻る反動で大空に飛び上がった。


あいつ絶対コロス!

作者 ちなみにですが、今のところアリス・S・ダシルヴァより強いやつをこの作品に出すつもりはありません。魔法とか何も説明してませんが、こいつが『作中最強』です。

女神 なんか封印されそうな称号ね『作中最強』。

作者 実際、今まで軟禁去れてたんだよな。


※今回の「付いて」を「憑いて」と変換したのはそういうものなのでご容赦ください。

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