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世界樹の盟主

「何?あの光!」


ベリルはみのるが斧で世界樹をきれなかった時も『まあですよね』って感じで見てたが、実のつけたヒビから光が出たのには驚き声を出す。



「お!始まった見たい。」


「始まったってどう言うこと?」


隣にいるアリスがまるでこうなるかがわかっていたような反応をしたため、すかさず追求する。



「彼…植手 みのるは世界樹に選ばれた人なんだよ。

世界樹っていろいろ特殊でね…簡単に言えば人柱が必要なのよ。」


「人柱!どういうこと?」


ベリルは人柱という単語に反応して短剣を抜くが、どうやってもアリスには勝てないので短剣を降ろす。


「まあまあ落ち着いて、人柱って言っても別に彼が死ぬわけじゃない。

世界樹と繋がるって方が近くて…まあ簡単に言えばこの森の支配者になるってことなんだけど…多分見た方が早いわね。」


「え?どういう…ッツ!」


アリスの言ったことが理解できず、言われた通りに世界樹の方を見ると、今まさにこっちに

倒れてきてる世界樹が見えた。


『逃げる?…いや、この大きさ…もう間に合わない!』



ベリルが死を覚悟した瞬間…今度は世界樹のみきそのものが光り、大量の小さな粉末になったと思ったら、情けなくも尻もちをついているみのるの方に飛んでいき、全て吸収された。


その光景はとても幻想的で、まるでこの森の全魔力ががみのるに宿ってるようだった。




「ちゃんと成功したみたいね。」


「……何が起こったの?みのる…は特に何も変化ないわね。」


「いや、変化はあるはず。

ワタシも過去に経験したし、本人なら絶対にわかる。」


アリスは懐かしむような顔をしながらそう言う。


「まあ、とりあえず本人に聞いて見ようか…さっきから彼全く動かないし。」


アリスの言葉にベリルが頷くと、二人は仰向けに寝っ転がっているみのるのところに歩き出した。



————————————————————————————————————



「…のる起きて、みのる起きて。」


ベリルが俺の体をゆすりながら起きてと言ってるのを聞いて、俺は意識を取り戻す。


「あらら、身体的な影響はないはずなんだけど…なんで彼、気絶してるの?」

「あんなデカい木に押しつぶされそうになったからだよ!」


「あっ起きた。」


この自称勇者、マジでどうしてやろうか…。


戦闘じゃ絶対勝てないから今度ベリルと一緒に激辛料理でも食べさせようかな。



…いや、今はそんなことよりも…何がどうなったんだ?


俺は確か倒れてきた世界樹に押し潰されたはずじゃ……。



「ねぇ、なんか変わったな〜ってところある?

アリスが本人ならわかるって言ってたんだけど。」


「ベリルちゃん、ワタシのこと呼び捨て?…まあいいけど。」



変わったところ?特になんともないけど……強いて言うなら魔力がみなぎってる感じがあるくらい…か…な…え?なんかスキルが消えてるんだが?



変わったところと言われたので、何気なくスキル一覧を見ると〈斧〉をはじめとして〈建築〉〈開拓者〉〈パーティー〉〈木こり〉〈アイテムボックス〉〈お手伝いゴーレム〉なんかの表示が消えて、変わりに〈世界樹の盟主〉というスキルパネルが出てきていた。



〈世界樹の盟主〉のパネルを見てみると、消えたスキルにプラスして〈世界樹魔法〉と〈魔力接続〉を統合したような構成だ。


色々なパネルが繋がって大きな木みたいな形になっている。

葉っぱの部分には木の実を意識したのか金色のパネルもあって綺麗だな〜……。



いやそんなことより……『〈世界樹の盟主〉Lv7301』…なんかレベルがバグってるんだが?

作者 スキルを統合することで記憶コストを下げる天才的な作戦だ〜。

女神 そもそも…そんなにスキル増やさなきゃいいのに。

作者 スキルがなかったら今の主人公がただの一般人になっちゃうから。

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