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アリス・S・ダシルヴァ

「…っと言うわけなんだよ。」


金髪の女…アリス・S(シルビア)・ダシルヴァの話を聞いた俺とベリルの感想は『絶対嘘だろ』だった。


だって、『1万年前に世界を救った』だとか『世界樹はワタシが育てた』なんて言い出したんだぜ?この自称勇者。


まあ、格好は軽装の女騎士って感じで勇者ぽくはあるけど…。



「…ワタシの話、信じてないね?」


「いや、信じてる…ちゃんと信じてます。

そんなことより…なんで俺達をここに連れてきたんですか?」


「そうだね…まあ簡単に言えば【この世界樹を伐って欲しい】って事なんだけど…やってくれる?」



…………へ?世界樹を伐る?


……いや…無理だが?常識的に考えて不可能だが?



ただちょっと待て…ここで出来ませんなんて言えるか?


はっきり言ってこのアリスとか言う奴には天地がひっくり返っても勝てない。


それはさっきので理解してる。



でだ、ここで出来ませんなんて言ったら俺たちは次の瞬間肉塊にされるんじゃないか?


隣のベリルも『お前さっさと行ってこい』みたいな顔して俺のこと見てるし…。


いやまあ、木を伐るって言ったらベリルより俺だからな…それはしょうがない。


ヤッベー冷や汗出てきた。



「や…やらせていただきます…」


「任せたよ〜」


任せたよじゃねーよ!出来るのか?俺に出来るのか?



俺は冷や汗をダラダラと流しながら世界樹の真下まで歩く。


なんか後ろからベリルがめっちゃ同情の視線を向けてる気がする…いや、同情するなら助けて欲しいんだが。


そんなことを考えながら歩いていると、世界樹の真下に到着した。


このバカみたいにデカい木を手で触ってみる……いや、ビクともしないな…これホントに伐れるのか?




俺が木を触っていた頃、アリスが急にベリルに話しかけていた。


「え〜っと、確かベリル・セレストちゃんだっけ?」


「……そう…だけど、なんでそんな変な顔してるのよ。」


ベリルがアリスの方を見ると、なんかすごいものを見る顔をしていた。


「いや〜あの人たちの子孫がこんなふうになってるとは思わなくてね。

ベリルちゃんはあいつらみたいになったらダメだからね?」


「は…はぁ」


「まあ分かんないよね。

いろいろと話してあげたいけど…いまはいいかな、多分すごいの見れると思うから話はまたあとで。」


アリスはそう言うと、再び世界樹の方を凝視し始める。



『すごいものって…この人はみのるが世界樹を伐れるとホントに思ってるの?

……実…まあ頑張れ、失敗しても骨くらいは持って帰ってあげるよ。』


ベリルは心の中で手を合わせた。




世界樹をしばらく触っていた俺は手に〈斧〉を出す。


「まあ、やってみるか…」


伐った木が倒れるのをどうするとか正直聞きたいことはいっぱいあるが、それらは伐った後の話だしどうせ伐れないから考えないことにした。



「………ふぅぅぅ…………オラァ!」


俺は深呼吸しながら斧を構えて、世界樹を斬りつける。


ただ、俺の斧は世界樹に少し食い込んだだけで、当たり前だが世界樹は伐れなかった。



「………まあだよな。」


俺は世界樹から斧を引き抜き、二人の場所に戻…ろうとしたところで世界樹に異変が起こる。


俺がさっき斧を食い込ませた場所が光ったと思ったら、ドンドン光が広がって世界樹が傾き始めた。


「へ?何が起こってるんだ?……いやそんなことより、こっちに倒れてきてない?」



……………


俺は全速力で世界樹から離れる…が、そもそもgそもそもが大気圏を突き抜けてて、バカみたいに太くてデカい木だ。


人間がちょっと走ったところでどうこうできるはずもなく。


『あっ、これ死んだな。

ベリルに一応アリスさん、すまん……でも言わせて欲しい…まさか倒れるなんて思わないじゃん!』


俺は二人に謝り?ながらも目を閉じて覚悟を決める…しかし、その瞬間が訪れることはなかった。

作者 大気圏を突き抜ける程デカい木を倒すって現実でどのくらいの被害が出るんだろ。

女神 詳しくは分かりませんけど、少なくともとんでもないことになるのは確かでしょうね。

作者 てか、ここでアリスの話をしようと思ってたのになんか全然出来なかったわ。

女神 まあ割とキャラ立ってるし大丈夫なんじゃない?

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