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作戦会議

 目的地に到着して一夜明けた朝、俺たちは晩飯の残りを食べながらこれからの行動を話し合っていた。


「んで、宝ってのは何処にあるんだ?このバカみたいに広い砂浜の中にあるのか?」


 俺はベリルにここに来た目的である【宝】のありかを聞く。


「あ〜それがね…どうやらかなり厄介な場所にあるみたいで、どうしようか考えてるところなんだよね。」


「?どういうこと?」


「いや…【宝】は海の中にあるっぽいんだよね。」


 …………


 は?海の中?そんなのどうやって取りに行くんだよ。


「しかもそこら辺の浅瀬じゃなくて中心の深いところにね。」


 ……いや、ホントどうやって取りに行くんだ?


「ねえリルお姉ちゃん、それ何秒くらいいきとめたらいいの?」


「う〜ん…どうだろう。

 少なくとも単位が秒じゃなくて分とか時になると思うよ。」


「そうなんだ……」


 ルナがちょっと残念そうにしてるな。


 まあ息をそんな長く止めれるわけないから宝探しは諦めてくれ……ってそうじゃねぇ。


「いやどうするんだよ。

 まさかと思うけど、『宝は取れそうにないので諦めて帰りましょう』とかここまで来て言わないよな?」


「うん?海の中にあるのは別に言うほど問題ないよ?〈海の中で呼吸できる魔法〉を使えばいいだけだから。」


「え?うみで息ができるようになる魔法があるの?教えて!教えて!」


「いいよ。

 でも、今は話すことがあるから後でね。」


「……わかった」


 ルナは今すぐ教えてもらえないことに少し不満を感じていたようだが、朝食に戻った。


「それじゃあ話を戻すけど、問題は探す範囲が広過ぎることなのよ。」


「?それは時間かけてやればいいんじゃないのか?」


「いやいやそんな簡単な話じゃなくてね。

 そもそも探す範囲が広いし、いくら海で呼吸できると言ってもそこまで行くのも時間がかかるし、挙げ句に夜は危険な魚が出るから毎回戻ってこなきゃいけない。


 まあそういう諸々の事情を考慮したら宝を見つけるのに運が悪かったら、宝を見つけるのに最悪数年かかるかもしれないってことよ。」



 ……………


「え?そんなに時間かかんの?

 一応、地図で場所はわかるんだろ?」


「まあ、わかるけど…」


 そう言いながらベリルは砂浜に俺たちが今いる内海と思われる少しゆがんだ円をかいてそこに無駄に大きめな✖️を書く。


 おそらく✖️のところに宝があるんだろうが、その✖️が無駄に大きいせいで線が交わっている場所に限定しても下手したら1辺1キロメートル正方形くらいの範囲になっている。


「これは……やばいな。」


「でしょ?もうちょっと考えて地図作って欲しかったよほんと。」


 ベリルは少し不貞腐れた様子で朝食の焼き魚にかぶりついた。


「まあこういうのは地道にやってくしかないだろ。」


「地道にって言うけど私は何をすればいいの?」


「そうだな…取り敢えずベリルはルナに〈水の中で呼吸ができる魔法〉とやらを教えてやってくれ。

 それでルナがその魔法を使えるようになったら2人で宝を探せるからだいぶマシになるだろ。」


「…んー私がルナちゃんに魔法を教えるにはいいけど、そんなすぐにできるようになる魔法じゃないよ?」


「まあまあ、細かいことは気にせずに教えてやってくれ。」


「よろしくね、リルお姉ちゃん!」


「………まあそれはわかったけど、その間あんたは何するの?

 まさかと思うけどのんびりとサボるつもりじゃないでしょうね?」


 そう言いながらベリルは俺に疑いの目を向けてくる。


 それを見ていたルナも俺を見てきたので俺は自分のやることをまるで言い訳するように言う。


「そんなわけないだろ、俺は家を作るんだよ。

 いつまでもテント暮らしって訳にもいかないだろ?」



「……まあ、それならいいわ。

 それじゃあルナちゃん、あっちで魔法を教えてあげる。」


「わかった!」


 そう言うとルナとベリルは海の方に歩いて行った。


「さてと、俺もやることやりますか。」


 俺はルナやベリルとは逆方向の森の方に歩きながらそう呟いた。

女神 なんか今回短くない?1週間近く更新してなかったのに…

作者 はいはいはい!正論言わないでください…泣くぞ。

女神 自覚あるんじゃん。

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