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異世界転移?

 俺の名前は植手うえて みのる


 今、自然を司ってそうな女神様と話している。

 よく覚えていないがどうやら俺は死んでしまったらしい。


「えっと、異世界ですか?」


「そうです。

 こちらの都合で申し訳ないですがあなたを異世界に転移することになりました。」

 

「転移?俺、死んでるから転生じゃないんですか?」


「いいえ、あなたの体はしっかり治す…いや生き返らせるので転移ですね。」


…へえ、神様ともなると生き返らせることもできるのか。


「えっと、いいんですか?

 そんなことしてもらって…」


「まあこっちの都合で異世界に送るわけですし、

 できる限りの願いはかなえますよ。」


「お願いですか?」


「そうです。勇者になりたいとか、王様になりたいとか、無限の魔力が欲しいとかなんでもいいですよ。」


う〜〜ん…急にそんなこと言われても困るな〜。


……………


「…えっと、それじゃあ人のいない森の中に転移とかできますか?」


「ん?え?それでいいの?お願い。」


「はい。

 俺、生まれた時から都会にいたんですけどうるさいし空気は濁ってるしで最悪だったんです。

 しかも人間関係もいろいろあって軽い人間不信なんですよ…

 それでネットとかテレビで見てた田舎暮らしってやつにあこがれちゃって…。」


「そう…

 でも、それは最悪転移した後に移動すればいいわよね?

 転移の場所は人のいない森にしてあげるからほかの願いはないの?」


 他?他か…


「…えー……そうですね。

 どうせならいろいろやってみたいんですよね……

 あ、そうだ()()()()()()造ってくれませんか?」


「スキル…パネル?

 えっと、あなたの世界のゲームというものでよくあるスキルパネルですか?」


「そうですね。

 それでいろいろできるようにしてほしいんですけど……できますか?」


「えー……すいません。

 ちょっと何言ってるかわからないので()()、覗かせてもらってもいいですか?」


「…それ俺の人体に影響ないですよね?」


「今のあなたは体がないので大丈夫ですよ。」


 そう言うと女神はスマホ?みたいなものを取り出して俺の方に向けてきた。

 …もしかしてあの画面に映った人の心が読めたりするんだろうか。


「なるほど…

 あなたは衣食住や自己防衛を自分一人で完結できるようにしたいんですね…

 では、こういうのはどうでしょう。」

 

 そうして女神が腕を振ると俺の視界いっぱいにスキル名とそのパネルが数えきれないほど出てきた。


「このすべてのスキルを与えたらあなたは()()()なく生きられますがそれはあなたの望みではないでしょう。

 とういうわけで、この中のスキルから5つを選んでもらいます。

 そのスキルをあなたのギフトとしましょう。」


「この中から5つですか……」


 そう言いながら俺はあたりを見る。

 普通なら多すぎて選ぶのに時間がかかりそうだが、不思議と頭の中にどんなスキルがあるかの情報が入ってきた。


 今造ったはずなのになぜかスキルがジャンルごとに分かれている…


 ・武器系 剣や弓などの武器。

     鎌やオノなど武器とは言えないものもそれらもここに入っている


 ・魔法系 火、水、土、風などの文字通り魔法のスキル。

     なぜか情報が全くわからないスキルがある。


 ・生産系 農業や建築、裁縫、果てには錬金術などの何かを作るためのスキル。

     レベルを上げるとお手伝いゴーレムを召喚できるらしい。


 ・称号系 勇者や英雄、魔物使いなどの称号に関するスキル。

     一見有能そうだが、勇者の覚える()()()()()()()()()という技は

     剣スキルがなければ使えず、かなり使い勝手が悪い。

     また唯一の特権として称号にふさわしい行動をすれば

     スキル解放可能になり、ポイントを払うことでゲットできる。


 うん。

 とりあえず称号系はいらないなあとで手に入るし。


 ………


「決めました。

 オノ、水魔法、土魔法、建築、農業、このスキルをください。」


「なんというか、森に住みつく気満々のスキル構成ですね。

 でも、これで魔物とか野生動物の外敵はどうする気ですか?」


「………斧でスパスパ倒せたりしませんか?」


「……仕方ないですね。

 1年間あなたの許可がないと入ることのできない結界を張ってあげましょう。」


「本当ですか!?

 ありがとうございます!」


 本当に至れり尽くせりだな。

 …なんでここまでしてくれるんだろう……まあ、気にするだけ無駄か。


 俺がそんなことを考えていると女神様が手を振りかざす。


 すると俺の周りに円を描くように光出した。



「……そろそろ時間ですね。

 ほかに何か心配なことはありませんか?」


「大丈夫です。

 いろいろありがとうございました。」


「それでは、転移した後すぐに戻ってこないことを願ってます。」

  

 その言葉を聞きながら俺の意識は俺の意識はなくなっていった………





―――――――――――――――




 気がついた時、俺はなぜか()()()な世界にいた。


 …………


「…いやー……マジかあの女神様。」


 こういうのって普通、昼の時に転移してくれるんじゃないの?


 しかもなんかオオカミの遠吠えぽいの聞こえるし、これ結界張ってもらわなかったらもう死んでたんじゃないか?


「はあ、この結界の中だけ明るくなったりとかできないのか?」


 そう俺がつぶやいた時だった。

 結界の頂上から少し下に明るい球体が急に現れた。


「おお。

 ちゃんと夜の対策もしてたのか、さすが女神様。

 ありがとうございます。」


 明るくなったことだし、とりあえずボディチェック。


 ………


 最後の記憶はパジャマ姿だったけど、今は違う服だな

 これは……RPGとかの村人に似た服装だな。


 少し緩めのズボンにこれはTシャツ?

 それに冬用かわからないけど厚めの上着があるのはいいな。

 今は熱いけど…


 そして体だけど……前世と大差ないな。

 ちょっと若返って今15歳くらいか。


 

 次に頭の中に斧を思い浮かべてみる。


 すると両手で使うサイズの斧が手に握られる。


 スキルの説明見て知ってたけど、武器を作らなくていいのは便利だな。


 便利なスキルをありがとう、女神様。


 そいえば、あの神様って何の神様だったんだろう……

 名前も知らないし………


 まあ農業司ってそうだったし作物できたらそれをお供えすればいいか。


 さて。

 ざっと周りを見る。


 ……


 森。


 もうどこ見ても木しかないなここ。


 結界の中だけでこれか…

 絶対、人来ないだろ。


 ……


 まあどうでもいいか、今は他人に会いたいと思わないし。

作者 ここまで読んでもらいありがとうございます。5話くらいで新キャラが出てくるから、できればそれまでは読んでほしいなー。

女神 醜いこじきはやめなさい!

   …よかったら評価とブックマークよろしくお願いします。

作者 いやあんたもかよ…

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