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ギャグミール!  作者: Sal
1/2

第1話:お告げ

 【夢】


<???>

「……聞こえるか、運命の子よ……」


 真っ暗な空間から誰かの声が聞こえる。

 ミールは辺りを見回した。


<ミール>

「ここは……僕の夢の中? 冒頭の【夢】ってそういう意味?」


<???>

「いきなりメタ発言すんじゃねーよ、雰囲気ぶち壊しだろうが」


 どこからともなく声が聞こえる。


<ミール>

「誰なの、あんた?」


<???>

「よくぞ訊いてくれた。ワタシは神。この世界の行く末を見る者」


<ミール>

「うわ、宗教くせぇ……」


<神>

「黙れ!」


 空虚な闇に怒号が響いた。


<神>

「あと天の声インフォメーションもいちいち出てこなくていいから! 今、ワタシのセリフの途中だから!」


 サーセン。


<ミール>

「……でさー、一体何なのさ。人の夢の中に勝手に出てきて」


<神>

「良い質問だ。ナイスクエスチョン。Nice question.HA☆HA☆HA!」


<ミール>

「マジメにやれや!」


<神>

「すまんすまん。ジョークだよ、ジョーク。まあ、アレだ。君にね、頼みたいことがあるわけだよ」


<ミール>

「頼みたいこと?」


<神>

「そう。今この世界にね、危機が迫ってるわけなの。君には旅に出てもらって、その危機から世界を救ってもらいたいの」


<ミール>

「なんで僕が。あんたがやればいいじゃん」


<神>

「何も理解していないね、君は。ワタシは見る者であり、看る者であり、視る者であり、観る者でもあるの。神とは常に超常的存在でなければならないの。ドゥーユーアンダースタン?」


<ミール>

「傍観者ぶってんじゃねーよ。めんどくさいだけだろ」


<神>

「…………」


<ミール>

「図星か、この野郎!」


<神>

「黙れ! とにかく行けばいいんだよ! グリーンだよ!」


<ミール>

「あっ、こら待て! くそっ、夢から覚める………」






 【ミールの家】


<ミール>

「……ってなわけでさ、おじいちゃん。僕、旅に出てかなくちゃならないらしいんだけど」


<おじいちゃん>

「おk、逝ってよし」


<ミール>

「軽っ!? もっとなんかこう、引き止めるようなイベントは発生しないの!?」


<おじいちゃん>

「いやあ、あるにはあるんじゃがね。これやっちまうと、わしの出番がしばらく無くなるし」


<ミール>

「つまらない時間稼ぎすんなよ。どっちにしろ僕が主人公なんだから、僕が一番出番あるに決まってるじゃん」


<おじいちゃん>

「主役に脇役の気持ちが解ってたまるか!」


<ミール>

「はいはい、解らないからさっさとイベントを起こしてねー」


<おじいちゃん>

「…………チッ」


<ミール>

「舌打ちっ!?」


<おじいちゃん>

「あーはいはいさっさとやりますよーだ。『おお……本当に行ってしまうのか、ミール。そうかそうか、どうしても行くと言うのならば、このわしを倒してからにするがいい!』」


<ミール>

「戦闘イベントかよ!?」


 おじいちゃんが勝負を仕掛けてきた!


<ミール>

「あっ、天の声インフォメーション復活した」


 どもです。


<おじいちゃん>

「この家からは一歩も出させんぞおおおおぉぉぉぉ!」


<ミール>

「おじいちゃん! 出番ないからってそんなにムキにならなくても!」


<おじいちゃん>

「ならば貴様を主役の座から引き摺り下ろしてやる!」


<ミール>

「あんた孫に何言ってんの!?」


 しかも微妙に他作品パロってますねー。おじいちゃんのなく頃に、ってか。


<ミール>

「なんか天の声インフォメーションがおかしくなってる!?」


<おじいちゃん>

「余所見しとる暇は無いぞ! 死ねぃ、ミール!」


<ミール>

「おじいちゃん、言葉がすんごい暴力的なんだけど!」


 おじいちゃんはメ●ゾーマを唱えた!


<ミール>

「序盤の敵が発動する呪文じゃねーだろそれ!?」


 ミールに140のダメージ!


<ミール>

「ぐふ……ッ! だ、だめだ………これは死――――ってあれ、生きてる?」


 ミールはきあいのハ●マキでもちこたえた!


<ミール>

「ゲーム違うっ!?」


 おじいちゃんの攻撃終了。反撃のチャンス!


<ミール>

「HPが1しか残ってないってことは、次のターンになったら負け確定じゃねーか!」


 そう。ですから、このターンで勝負を決めなければ。


<おじいちゃん>

「くそぅ! 天の声インフォメーションはそっちの味方か!」


 行動終了した奴は黙ってろ。


<ミール>

「一ターンで倒さなきゃ負けとかどんな無理ゲーだよ! こっちの武器は、初期装備のボロ剣だけだし………くそっ、なんかスキルは無いのか!?」


 ―スキル―

・足し算


<ミール>

「これだけ!? しかもなんだよ足し算って!?」


 さあ選択を!


<ミール>

「選択、って一つしかねーし! もうこれでいいわ! くらえ!」


 ミールの足し算!


<ミール>

「って、エフェクトがただの十字斬りじゃねーかくだらねえ!」


 おじいちゃんに4のダメージ!

 おじいちゃんを倒した!


<ミール>

「ダメージ少なっ!? そして、おじいちゃんもHP激低!?」


<おじいちゃん>

「ゴブハ……ッ! くそ……結局、わしは噛ませ犬かよ……! ちくしょう……」


 おじいちゃんはその場に崩れ落ち、静かに目を閉じた。

 チャララララララーン

 ミールのLvが1上がった!


<ミール>

「自分の祖父を倒して手に入れる経験値ってどうなんだろ……。っていうか、おじいちゃんどうなったのさ?」


 へんじがない。ただのしかばねのようだ。


<おじいちゃん>

「勝手に殺すな!」


<ミール>

「おー、生きてる生きてる」


 しぶといジジイだ。


<おじいちゃん>

「ジジイは余計じゃ」


<ミール>

「で、おじいちゃん。これで、このイベントは終わりだよね?」


<おじいちゃん>

「ふん、結果は気に食わんが約束だ。お前が主役のまま、旅に出させてやろう」


<ミール>

「いや、旅に出ること自体は僕も不本意なんだけどね? ……ま、いいや。ありがと、おじいちゃん」


<おじいちゃん>

「礼は良い。さっさと行かんか、バカ孫」


<ミール>

「はいはい………じゃあ、行ってきます」


 ミールは家のドアを開け、外の世界へと歩を進めた。






 こうして、ミールによる世界を救う冒険の幕が上がったのだった!


<ミール>

「そんなに壮大なものなの、コレ?」


 らしいです。


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