暗黒の地 本質
「ユウマ! 大丈夫だった!?」
「ミカ・・・」
「お前、かなり疲れてる顔してるぞ」
「ごめん。 他の3人を呼んで来てほしい」
「分かった。 ミカはユウマといてくれ」
「うん。 ユウマ、本当に大丈夫? これハヅキがユウマが戻って来た時の為にって紅茶の入れ方教えてくれたの」
「ありがとうミカ」
「ううん。 これ、カモミールティー。 心が落ち着くんだって。 ミルク入れる?」
「いや、大丈夫だよ。 それより・・・」
「え? ちょ・・・ユウマ!? 皆来ちゃうよ!?」
「もう少しだけ、抱きしめさせて」
「おーい。 もう皆呼んできたからもう来るぞ。 そろそろ離れろ」
「あ、ちょ、レンに見られたじゃん!」
「はぁ・・・」
「溜息つきたいのはこっちだぞおい!」
「ごめんねレン。 モモ達も来たね」
3人が部屋に入ってきて、それぞれ席に座る。
「それで、話しってなんだ?」
「僕がマコトに聞かれたことは現実世界でどうんな風に生きて来たか、そして、この世界で起きたことに対してどんな感情を抱いたのか」
黙って僕の話に耳を傾ける。
「僕は現実世界では平和に生きて来たからそれを話したんだけど、この世界に来てからは本当に色んなことがあった。 それで、マコトが言っていたんだ。 この世界で興味を抱いた人間だって。 だから、マコトに話すのは僕と出会う前までで大丈夫みたい。 ただ、苦しい思いをしたその瞬間の映像が現れて、マコトがいうには本質が知りたいって」
「本質?」
「うん。 僕達が生きていく中で、押し殺したり、表には出してはいけない感情ってあるでしょ? それをマコトは知りたいんだと思う。 正直、かなりメンタルやられるよ。 だから、それを皆に伝えなきゃと思ったんだ。 得にレンはアイさんのことがある。 僕はこの世界で起きた出来事を映像で出て来たけど、もしかしたら現実世界で起きたことも映像として見せられるかもしれない」
「なるほどな。 これまではアイのことは考えずにいられたからいいが、もしかしたら・・・」
「うん。 他の皆も忘れたい出来事があるかもしれない。 それを、マコトは本質を見たいって言って映像を見せてくるかもしれない」
「でも私たちはこのミッションをクリアしなければ、この地をクリアできません。 それならば、耐えて見せます。 明日は私の番ですね。 ユウマ、教えてくれてありがとう。 今日はこれで失礼するわ」
それだけ言うとハヅキは部屋を出て行った。
ハヅキ自身、きっと何かを抱えているのだろう。
「今はハヅキの事をそっとしといてくれ。 後で俺が夕食持って行く」
「アサヒ・・・。 そっか。 アサヒはハヅキの従妹だもんね」
「ああ。 悪い・・・」
この世界で死んだら現実でも死ぬ、でも所詮はゲームの世界。
アサヒに言われてというのもあるが、誰も追及はできなかった。




