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7つの大陸と1つの命  作者: 神月しずく
6つめの世界
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休息の地 温もり



「ここは・・・?」


「ユウマ、起きた?」


「ミカ? ここは? やっぱり僕も・・・」


「ううん。 ユウマも、レンも死んでないよ。 それに、あの女の子と可愛いあの子も。 ね? モケ」



 僕は確かに水の地にいて、ベルゼブブにやられて、レンとモモも・・・。

 この天井には見覚えがある。

 宿屋の天井だ。



「え、どういうこと?」


「あたしが分かる範囲だけどね、いきなりワニみたいな多分ボスかな? その場所にいたの。 気が付いたら大きいそのボスが倒れたの。 全員体力がギリギリだったから助かったんだよ」


「え? ちょっと待って。 いや、え?」


「ユウマ?」


「ちょっと待って。 レンと助けてくれた子モモって言うんだけど、皆で話を聞いてもいい?」


「うん!」



 本当にテンパりすぎてミカが本物なのか、僕はまだ生きているのか、何もかもが良く分からない。 

 一先ず僕はレンとモモを起こしに行った。



「・・・は?」


「え?」



 そりゃそんな反応になるよ。

 僕も全く状況が呑み込めていない。



「だから、なんでか分からないけど生き返ったみたい! それで、気づいたときにはボスのいる場所に召喚されて、そのボスが倒れてた。 それで、瀕死になっていた皆を少し回復させて、どうにかゲートに運んで、この場所って感じ?」


「ちょっと待ってください! つまり、ミカさんは生き返った。 更にはボスも倒されてクリアした・・・ってことですか?」


「そういうこと! 改めてミカです!」


「あ、モモです! この子はレオンで、私の獣魔みたいな感じ?です!」


「きゃー! かわいい!! モモちゃんもレオンちゃんも可愛い! よろしくね!!」


「くそ・・・。 状況が読み込めていないのは俺だけなのか?」


「大丈夫だよ。 僕もまだ呑み込めてないから。 でも、ミカが生き返ったってことはアイさんももしかしたら」


「あ、ああ。 そうだよな。 ゲームの中だもんな。 可能性あるかもしれないな」



 何はともあれ、ミカは生き返った。

 ボスも倒してクリアした。 

 この場所にいることが何よりの証拠なんだ。



「ミカ、もう2度と失いたくない。 だから、命を懸けても守るよ」


「ユウマ、それよりも、あの時の事ちゃんと教えてほしいな」


「それは!」


「レンは黙ってて! これは、あたしとユウマの問題なんだから!」


「それなら、レンは私と先にレストラン行ってよ」


「モモちゃん! ありがとうー!」


「モモでいいですよ!」


「あたしもミカで良いよ! モモありがとう! すぐに行くから少しだけレンなんかでごめんだけど、一緒に先に行っててね!」 


「おい! 一言余計だろ! って、引っ張んな!」



 モモに引っ張られながらレンも一緒に出ていき、この場には僕とミカの2人きりになった。



「それで、どうして?」


「ミカと話したら殺すって言われた。 そのことを話しても殺す。 この世界と現実がリンクしていることを知っているうえで、そう言ってきたんだ。 ミカを失いたくなかったから、絶対にいなくなってほしくなかったから言うことを聞いたんだ」


「なるほどね・・・。 それで、あの女は?」


「ゲームマスターに殺されたよ」


「どういうこと?」


「僕達にも分からない。 いきなり景色が変わって、そのまま荒れてる海に落ちて、その場所に雷が落ちて・・・」


「本当にこのゲームって・・・。 でも、話してくれてありがとう。 ユウマのことだから、きっと何かあるんだろうなって思ってた。 信じてた。 だって、あの時のユウマは・・・」



 そう言ってミカは頬を赤く染めた。

 僕は無意識にその頬に手を当て、ミカをじっと見つめる。



「ユ、ユウマ?」


「しっ」



 唇から感じる温度は、本当にミカが生きていることを実感させてくれた。

 何度も何度もその熱を、命を、ミカを感じる。



「ユウマ! レン達が待ってるから!」


「こんな事した次の瞬間には他の男の名前なの?」


「もう! モモちゃんも待たせてるんだから!」


「ごめんごめん。 少し、意地悪したくなっちゃっただけ。 あまりにもミカが可愛いから。 それじゃ、2人の所に行こうか」






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