炎の地 クリア
「下層のモンスターも流石に3日かければかなり減ったな」
「そうだね。人数が増えるだけでこんなに敵を倒せるとは思ってなかった・・・けど、多分あそこにいるの・・・」
「うん。あれがこの炎の地のボスだろうね」
あれから僕達は、回復薬の消費を抑えるために無理せず確実に下層のモンスターを倒してきた。
少しずつ確実に倒しながら辿り着いた場所は最下層。
「ここのボスは人間じゃなくてライオン?」
「誰だ」
「小声で話していたのに気づかれた。2人とも行こう!」
「おう」
「うん。レオン、行くよ」
「我の昼寝を邪魔するとはいい度胸。お主ら何様のつもりだ」
そう話しながら立ち上がったボスは人の姿へと変化した。
「ご、ごめんなさい!眠りを邪魔するつもりは・・・」
「小娘が。頭が高いと思わぬのか。我は傲慢のルシファー。お主らのような下等な生物と話しているだけありがたいと思え。そして、我に殺されることを光栄に思うがよい」
その次の瞬間、ルシファーは僕達を目掛けて攻撃を仕掛けてきた。
間一髪で避けた僕達はすぐに体制を立て直し、戦闘態勢へと入る。
「頭が高いのはそちらではなくて?」
言うのが早いか、モモはすぐに攻撃を仕掛ける。
「ユウマ!」
「負けてられないね」
レンと息を合わせルシファーに向かう。
その直後、ルシファーの周りが炎に包まれる。
「くそっ」
「これじゃあ近づけない」
「私に考えがあるわ。これから言う通りに動きなさい」
「おう!」
モモの言葉に返事をしたレンは一瞬女王様化したモモに睨まれていたが、その次の瞬間にはモモからの指示が一気に飛んできた。
「私とユウマで炎を裂いて道を作るわ。レオン!」
レオンはレンを咥え、そのまま上に放り投げたかと思えば自分の背中に乗せた。
「行きなさい。彼女は傲慢。その言葉の意味通りなら、簡単に倒せるわ。いえ、倒しなさい。命令よ」
「無茶振りすぎんだろ!でも、やってやるよ!」
「レン、モモ、行くよ!」
モモと僕の攻撃で炎を切り裂き、道ができたところにレオンが突っ込んでいく。
傲慢なら簡単に倒せる。
その言葉通りにレンとレオンはあっさりとルシファーを瀕死にさせた。
レオンに嚙みつかれ、切り裂かれ、レンの打撃を受け、ルシファーは所々身体を失い、口からは血を吐いている。
そんな彼女に僕は質問を投げかけた。
「この世界のゲームマスターは一体何者なの?」
「貴様に話すわけ・・・」
「それなら死んでちょうだい」
モモはそれだけ言うと首筋に向かって鞭を振り下ろした。
炎の地、クリアだ。




