氷の地 元凶
レンに嘘をついた次の日、レンとミカ2人の間に大きな溝ができたように感じる。
「レン、あの青色のお城みたいなのって・・・」
「あぁ。多分ボスだな」
「あの看板信じて進んで正解だったね。ここからあのお城って結構距離ありそうだね」
「でも今日と明日使えばあの城までは行けるんじゃねーか?」
「じゃあ明後日まで我慢すれば、あの女とも、あんな女に振り回されるユウマともお別れできるってことか」
「ミカ、いくらイライラしてたとしても、それは言いすぎだ」
「う・・・ごめん」
「ミカちゃんひどーい。たまたま、私の方が可愛くって、ユウマが守ってあげたいって思っちゃっただけでしょ~。負け犬の遠吠えみたいで可哀そうだよ~」
「は? あんたのどこが可愛いのよ! ゲーム内なのになんであんた太ってるのよ。目は小さくって、二重顎で、ちびで、スタイルも悪いあんたのどこが可愛いのよ!」
「なっ・・・。ユウマ取られた女が何を言っても可哀そうな子! 大体、私はミカちゃんみたいな子大嫌いだからもう話しかけないで。ユウマにもね!」
「言われなくてもあんたに話しかけないわよ!」
ミカとマリンが喧嘩を初め、ピリピリしていた空気がまた更に悪化する。
それからは自分の呼吸の音ですら他のメンバーに聞こえそうで、浅くひっそりと呼吸をした。
マリンはあれからミカに見せつけるように更に僕にくっついてくるようになった。
どれだけ離れてほしいと言っても一切聞く耳を持ってくれない。
「やっぱむかつくのよね・・・」
「え?」
「ううん。なんでもないよ~。ユウマ私のこと気遣ってくれるんだね。マリン嬉しい~」
多分彼女は基本的に都合のいいように解釈するからハッキリ言わないと伝わらないのだろう。
早くこの状況をどうにかしたい・・・。
空気が重すぎて心臓が痛くなってきた・・・。
でも、元凶は誘ってしまった僕だから受け入れなきゃだよね。




