砂漠の地 ボス
「行くか」
「この世界のボスを倒しに・・・」
実質ボス戦うのはこれが初めてだ。
始まりの地では、ゴブリンキングを依頼で倒しただけだから。
だからこそ、これからの闘いには気を引き締めないといけない。
下へと続く階段を降りる。
両脇には明かりを照らすランプがあり、奥へと誘っている。
「ここだな」
「絶対に死なないで休息の地に戻ろう」
「もちろんだよ!」
「開けるよ」
開けた扉の先の第一印象は金色。
「いや、おかしいだろ」
金色で、奥には大きな椅子に座っているベル。
周りには先ほど倒したゴーレムや、蜘蛛が大人しく眠っている。
「あらあら、あなた達が気付かなければずっと楽しい冒険だったのに残念だわ」
「てめぇ!」
「だってそうじゃない? ミカ、あなたも楽しかったでしょう?」
「楽しかったよ。同じ女ってことで恋バナとか色々話せたのすっごく楽しかったよ!」
「てめぇがやってきたことは俺たちにとったら裏切りなんだよ」
「裏切り? そうかもしれないわね」
楽しそうに話すベルはシュピンネを撫でている。
「あなた達そこまでショック受けてないわね。つまんないわ・・・。あっ、そうだわ!」
「なにをするつもりだ」
「ミカとユウマってまだ付き合っていないのよね?」
「え? 付き合う?」
「付き合ってないよ!」
「そう、それならちょうどいいわ」
そう言ってベルは立ち上がりミカへと近づく。
出会った頃の姿とはだいぶ変わり、サソリの尻尾の様なものが生えている。
服装も真っ赤なドレスに変わる。
「ミカ、そんなに怯えないで?」
「ミカに近づくな」
「ユウマって怒らないのかと思ってったけど違うみたいね」
「それ以上近づいたら殺す」
「ユウマと同感だ」
「やれるものならやってみなさい」
僕たちが攻撃をするよりも早くミカを抱えて避けられてしまう。
「離して!」
「ダメよ」
そう言ってベルはミカに顔を近づけ何かを言った後に尻尾をミカに突き刺した。
突き刺されたミカはそのまま脱力し、目を閉じる。
「さぁ、どうするのかしら?」
「ミカに何をした」
「そんな怒らなくても教えてあげるわよ」
クスクス笑いながらミカをゴーレムの方へ投げる。
ゴーレムはミカを受け止め、そのまま閉じ込めるように眠り始める。




