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7つの大陸と1つの命  作者: 神月しずく
3つめの世界
23/68

砂漠の地 困ってる女



「あらあら、こんにちは」



 ゲートを潜ったその先で待っていたのは、黒と紫の綺麗なドレスを身に纏った美人な女の人だった。

 体のラインが分かるドレスを着ているが、スタイルがいいからか服に着られている感じがない。



「誰だお前」


「私はベル。3人と同じプレイヤーよ。1人で進めていたのだけれど、やっぱり厳しいかなぁと思ってプレイヤーが来るのを待っていたのよ」


「プレイヤーの人なんだ!」


「ええ、そうよ。良ければ一緒に連れていってはくれないかしら? この世界のボスの前までは行けたんだけど、やっぱり1人で倒すには回復が足りないのよね」


「レン、ユウマ、ダメかな?」



 ボスの前までは行けているということは、その道が分かるということだ。

 


「良いと思うよ。ボスまでの道のりの案内だけお願いしたいかな」


「ユウマがそう言うならいいんじゃねーか?」


「ありがとう!」


「では、よろしくお願いしますね」



 早速ミカがベルに話しかけ始める。

 女の子同士ということもあり、会話が弾むのだろう。

 


「レン、僕は彼女の事全て信じていいとは思ってないんだ」


「なるほどな」


「うん。ボスまでの道を知っているからとりあえずって感じだけど、何かあったら・・・」


「あぁ」


「そういえばあたし達自己紹介まだだったね! あたしはミカ!」


「レン」


「僕はユウマ。よろしくお願いします」


「あら、敬語なんて使わなくていいのよ。私のことも気軽にベルって呼んでちょうだい」


「そう言えば、ベルはどんな戦い方するの?」


「私は剣士よ。敵を毒状態にするのが私の得意な戦い方ね」



 武器の特性に毒が付いているのだろう。

 


「女の人で剣士ってかっこいい!」


「ありがとう。あなた達は?」


「あたしは魔法で、レンは格闘、ユウマが双剣だよ~」


「あら、双剣って随分珍しいものを使っているのね」


「武器も全然見つからなくて大変だったんだ~」



 男2人そっちのけで話し始めるミカとベルを後ろから眺めつつ、周りの状況を把握する。

 砂漠の地というだけあって、この世界はとてつもなく暑い。

 食糧と一緒に飲み物もかなり購入していた。

 太陽の日差しと、地面からの熱で大して歩いていなくても汗が止まらない。



「3人は簡易テント持っているの?」


「持ってねぇな・・・」


「あらあら、それなら余分に買ってしまったものがあるのよ。良ければ使ってちょうだい」


「ありがとうございます」


「夜は凄く冷えるけど、星が奇麗なのよ」


「天体観測にはもってこいって感じだね」


「ええ。ここに出てくる敵のこと先に伝えておくわ」



 そう言ってベルはここに出る敵の特徴を教えてくれた。

 人のサイズのサソリや、全身が棘に包まれている4足歩行の動物など、砂漠に住む動物をモンスター化したって感じのものだった。



「あら、話した途端にこれね」


暴風ミストラル



 ベルの言葉でモンスターの周りに竜巻が現れる。

 


火花エタンセル!」



 そこにミカが炎を追加し、モンスターが消えていく。



「シュピンネ・・・。蜘蛛もいるのか」


「ミカが燃やしてくれて助かったわ。基本的に炎はこの世界だと強いから良かったわ」


「ベルが竜巻で動き制限してくれたおかげだよ~!」



 連携ができたようで、嬉しそうに話す。

 基本的にミカは後ろからサポートといった形だったから嬉しかったのだろう。



「息も合ってたし、良かったなミカ」


「うん!」







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