第十九話 お酒は自己責任で飲める世界は嫌いですか?
前回のあらすじ
プライベートなムツミさんがやっぱりかっこいい。
無事本を借り終え、帰宅。
ご飯を食べて風呂に入り、ハル姉が寝てから少し散歩。
1時間近く散歩して、帰ってきてから就寝。
私のルーティーンになりそうだ。
魔法と魔族が存在した世界線の地球。
電気も水も、ケータイも車もある。
もちろん学校も、、。
でもこの世界は魔法があるので、腕を磨けば冒険者として生きていける。
生まれつき魔法が使えない人や、魔力が弱い人が学校に通って、電気屋や服屋。ケータイやパソコン関係。芸能人や俳優、声優。アニメーター、、、
冒険者以外の仕事もいっぱいあるのに、冒険者以外の仕事をしてる人が少ない。
小説やアニメ、漫画が発展しないのは、そう言うこともあるのだろう。
私が全ての魔族を従えて、仕事させよう。
いわば魔族は森で自給自足。
転生したら○ライムだった○
みたいな世界観だ。
でも人間と仲良くすれば、色々な資源を得られ、人間側も働く人が増え、娯楽に人を回せる。
やっぱ私天才だわ。
まずは魔王になって、人間と魔族の平和条約を執行しよう。
魔獣は言葉を話せないので、どうやっても無理なのかな?
いつか魔獣も従えてみたい。
そんなことを考えていたら、いつのまにか寝てしまっていたようだ。
朝起きると仕事時間に遅刻しそうな時間だった。
「春音!行きましょう!」
「あなた下だけパジャマよ?」
寝ぼけていたのか、寝癖直しと歯磨きなどは済ませたのに、下だけ着替えてなかった。
超恥ずかしい!!!
「あなたは今何もみてません。良いですね?」
「いやでも、ちゃんとパジャm
「良いですね!!!?」
「わかったわ。何もみてないわ。30秒後に起こしに行くわね。」
30秒後。
「ミカちゃんー!クエストに行くわよー!」
「おはようございます!さぁ!私たちの成長につながるような、素晴らしいクエスト達をこなしに行きましょう!」
「あなた切り替え早いわね。」
5日目。
最終日だ。
今日こそちゃんとした犯人がいて欲しいな。いやいない方が平和で良いんだが。
1時間後。今日は土曜日なので、意外と人がいる。それでか、やけに万引き犯が多い。
1時間で、すでに2人も。
魔導書が読み終わらなそうだ。
昼休憩。
毎度のことだが、さすが業務スーパー。
お菓子が安いw
毎日500円分かってたのだが、
それでも毎日余ってしまう。家で寝る前に食べるポテチは最高だぞ?
そして夕方。
なんとか一冊は読めたが、もう一冊は丸々残ってしまった。
「忙しかったですね。」
「そうね。大体8人くらいだったわよね。」
さすが休日パワー。私たちのステータスも上がってそうだ。
「では図書館へ行きましょうか。」
「疲れたから今日はほんとに図書館でゆっくりするわ」
そして図書館。
いつもの場所へ。
まずは読みきれなかった一冊を速読で。
あれ?MP全然足りる、、
もしかして、レベル上がってMPの最大値増えた、?
美香子も知らない間に、成長していたようだ。
今日は8人近く万引き犯を捕らえたからそれでレベルが上がったのか、、
もしかしてMP回復速度も上がってるのかな?もしそうならだいぶ強い。
「春音はMPたりました?」
「足らないわ。なんなら応用編の2を3回も読んでるのに覚えられない。」
「そうですか、、。もう何度か試してみましょう。それでもダメだったら、また考えましょう。」
「そうね、、。」
露骨に落ち込んでいるな。
よし。
「今日で万引き犯撃退のクエストは終了です!報酬ももらいましたし、今夜は外食しましょう!
5日間も働いたのです。明日はやすみにしませんか?」
これで少しは機嫌が良くなれば良いんだけどな。
「ヤキニク」
「はい?」
「焼肉にいくわよ!!日頃の疲れを吹き飛ばしに!!いっぱい食べて明日は昼に起きるわ!」
春音の中で何かが弾けたようだ。
そして着きました、焼肉や○と。
「私は適当に春音が頼んだ物をちょくちょく頂きます。好きなもの頼みましょう。」
「じゃ行くわね。タン塩と上カルビと鳥も少し食べたいわね、、あと、チョリソー。それとお米!
飲み物は、、最初は生にするわ!」
「春音さんお酒飲むんですか?
というかこの国お酒何歳からなんですか!?」
「、?お酒に年齢制限は無いわ。ただ、子供の頃から飲むのは体に悪いから自己責任ってなってるわね。だから人に勧めるのも簡単には出来ないってのが日本の常識、かしら?ミカちゃんも自己責任でなら飲めるわよ?」
「知らなかったです!!
なら私も生ください!あと、春音が頼んだものもう1セット!」
こんなに楽しみなご飯はなかなか無いな。とりあえず、お通しが来るのを待って、、
「「かんぱーい!」」
待てなかった。
やはり久々のビールは身に染みる。
味覚も子供になっているせいなのか、少し苦味を強く感じる、、。
「クエストを達成した後のお酒は格が違うわね!!」
「最高です!お肉が待ち遠しいですね!」
10分後。肉が全て到着。
15分後。お酒がすすむ。ご飯も進む。
ビールの後に、色が変わり部分部分で焦げ目のついた肉たちを、甘辛いタレに付けてご飯と一緒に口に放り込む。
くだらない話をした後、また喉が渇きビールを流し込む。それの繰り返し。
さらに45分後。
完全に飲みすぎた。
「大変です。世界が回ってます、。」
「ミカちゃん!落ち着いて聞いて、気を確かに持って!
地球は毎日回ってるわ!」
「そんなことはわかってるんです!
そのせいでどれだけ苦労したか!」
「何があったのよ。」
「遠心力で空に飛んで行かないように、みんなを引き寄せてます。」
「万有引力ってあなたのおかげだったのね!
いつもお世話になっておりまぁす!」
5分前に自分が言ったことはもう忘れている。そんな不思議な体験。お酒を飲むようになると当たり前なのだ。
うぅ。やはり途中から、麦のお茶割りにしたのが良くなかったか、、
お茶3対麦10くらいだったからなぁ。
もうそろそろ宿に戻ろう。
風呂は明日入れば良いか。
「春音。そろそろ帰りますよ。」
「万有引力さん。あなたに帰られたら、私たち、、私た、ち、、グスッ。」
なぜ泣き始めたし!
春音は酔うとどうでも良いことで泣き出すのか、、面白いから放置しようかな。
「あなたに帰られたら私たち遠心力で飛んでいってしまうわー!!!!」
「ふは!w」
ちょw適当な冗談を間に受けて、大声でわけわからないこと言わないでくれww
というかここから帰っても私別に万有引力は無くさないよ。焼肉屋に来る前もちゃんと万有引力してたじゃん!
「万有引力してたじゃんってなんですか!」
私は別に万有引力係じゃ無いよw
「私も頭が回らなくなってきました。万有引力は永遠に地球に働くように私が魔法陣を刻みました。魔法陣グルグ○しました!
なので安心して帰れますよ!」
「zzz」
もう寝てるし。
寝顔は普通は普通の中学生なのに、お酒に潰れてるのが不思議だ。
会計を済ませ、宿に着いた。
春音に白湯を飲ませて、
私も寝よう。
「今日は春音が楽しそうで私も嬉しかったです。」
まぁ寝てるから聞こえてないだろうが、
「私の本当のこと知ったら、こんな楽しそうに笑ってくれるのかな。」
私らしく無いな。今のは寝て忘れよう。
あとがき。
今回は前半は会話パート少ないですが、後半でいつものような、全力ギャグパート。そして、最後にしんみりタイム。
僕の理想っちゃ理想な構成です。
ただやはり語彙力が無くて、僕の思い描いている楽しそうな春音たちをうまく言葉にできませんでした。
今後はもっとみんなに伝わるようにしたいですね。
ではまたいつか!