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私とテスト勉強

本日3話目、本日のラスト投稿です。

よろしくお願いします。


「わー!柚葉のお家久しぶりにきたー」


「美優は久しぶりかもね。私はたまにお邪魔させてもらうから」


「あ~ズルイ~!でも毎度恒例の弓理お得意の柚葉と幼なじみアピールいただきました!」


「みゆっぺ、今日は勉強会だからね?もう受験生なんだし いつものグダーはやめてよね」


「ノンノン、信頼がないな~私は生まれ変わったのだ」


「はぁ、」


「ちょっと!弓理今のため息なにさ!さてや信じてない

 な~」


「はいはい。とりあえず玄関で話すのもなんだから2人とも上がってー」


「あ、柚葉まで無視するー」


「ま、とりあえず?」


と私が振ると、


「「お邪魔します!」」


うん、ようやくお家の中へ。

私は弓理とゆみっぺは今私の家にいる。


なぜかっていう説明をするには休み前の昼休みの唐突な

みゆっぺの発言に遡る。


......


「来週テストだし今週末、みんなで勉強会しようよ~」


「「え?」」


「なに2人とも鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔してるのさ!勉強だよ!私たち受験生だよ?勉強してナンボだよ!」


「え、だってね、、」


「勉強って言葉がみゆっぺから出るなんて、、」


「「明日は大雨かな?」」


「2人でハモらないでよ~」


「「え、だって」」


「も、もういいから!とにかく!!私たちは受験生だし勉強する必要があるのです!」


「弓理テスト範囲の勉強してる?」


「テスト勉強っていうわけじゃないけど毎日予習復習はしてるから特別はしてないかな」


「右に同じく」


「ぐぐ、、私の負けです。私に勉強を教えていただけないでしょうか?」


「どうする柚葉?」


「はぁ、仕方ないなぁ」


「よし、きた!じゃあ今週末は柚葉の家で勉強会だ~」


「え?私の家?」


「そうそう~いくら高校生とはいえ親のいない家にお邪魔

するわけにはいかないじゃーん?」


「確かに弓理の家もみゆっぺの家も休日は2人とも仕事

だもんね」


「それにそれに~!久しぶりに柚葉のパパにも会いたいしさー」


「どうするの柚葉?私は別にいいけど柚葉的に岳さんと美優を」


「大丈夫だよ弓理。ありがとう」


「なに2人でコソコソ話してるのー?」


「どっちが美優に勉強を教えるか押し付けあってただけよ」


「そうそう、みゆっぺ!私の家でOKだから!」


「ヤッホーイ!じゃあそういうことでー」



......


ということで今に至る。本当衝動的というか欲望にまっすぐというか...

まあそれが彼女のいいところでもあるんだけどね。


「あれ?そういえば柚葉パパは?」


「なんか2人が来るって言ったら久しぶりだからって

張り切って買い物に行ったよー」 


ガチャッ


「ただいまー」


「あ、噂をすれば帰ってきた。お帰りー」


「ただいま柚葉。久しぶりに友達が来るっていうから買い 

すぎたかも」


「うわーいっぱい買ったね。大丈夫?無駄遣いしてない?」


「柚葉に心配されるほどじゃないよ。あれ?弓理ちゃんと

美優ちゃんは?」


名前が出ると待ってましたとばかりに部屋の隙間から顔を ひょっこりさせる2人。


「こんにちわ。お邪魔してます」


「柚葉パパさんお邪魔してま〜す」


「弓理ちゃんはたまにきてくれるけど美優ちゃんは

久しぶり?なんだか見ないうちに大人っぽくなったなぁ」


「へへ、、大人っぽくなりました?」


「なったと思うよ。そうだ、これお土産。確か弓理ちゃんはこの種類の飴が好きで、美優ちゃんはこれだったよね?」


「あ、ありがとうございます」


「私の好きなもの覚えててくれたんですか〜嬉しい!」


そう言ってダイレクトに抱きつこうとするものだから私は

無理やり引き剥がした。


「痛いよ柚葉〜」


「岳さん、困ってるから!」


「はーい」


はぁ、こういうことするからみゆっぺを家に連れてきたく

なかったんだけどなぁ、、、

デレデレするし、ベタベタくっつくし、


私のなのに、、、


私以外の女の子が、、、


なんで、、、


私以外はダメなのに、、、


私の岳さんに触れるな!


「柚葉、顔が怖いよ?大丈夫?」


思わずハッとする。えっ?私今変なこと考えてた?


「あ、ありがとう弓理、大丈夫!」


私は目一杯の笑顔を作り、弓理に笑いかける。


「まあ、柚葉の気持ちもわからないでもないけどね」


「わ、私別に何も考えてないからね?」


「そういうことにしといてあげるわ」


弓理が何を言いたいかその真意は分からなかったけど、

このままだとゆみっぺも調子に乗るし、とりあえず岳さんには一旦退席を願おう。


「じゃ、私たち勉強してるから邪魔しないでね」


「はいはい、じゃまた昼ご飯できる頃に呼ぶからみんな

頑張ってな」


「「「はーい」」」


それだけ言って岳さんはレジ袋を抱えて台所へと入っていった。


「いいな〜本当柚葉パパかっこいいよね〜」


「まあ確かに大人の余裕はあるのよね」


私の反応を楽しむかのようにみゆっぺの発言に便乗する

弓理。


「もうー弓理まで!頼まれたってあげないからね?」


「大丈夫だって。岳さんは柚葉のこと1番大切に思ってくれてるから」


そう、そうだよね。

私が1番だよね。


「いいな〜私も思ってもらいたい〜」


「ほらほら、無駄話もここまでにして勉強しましょう」


そうだよね。集中しよ。


でもみゆっぺ、岳さんは私のものだからね。

絶対誰にも渡さないよ?



着実に芽が出始めている黒い感情に私は見ないフリをし、

そっと蓋をするのだった。

ここまでご覧頂きありがとうございます。

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