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第六話

オレの剣とアイラさんの剣がぶつかり、鈍い金属音が周囲に鳴り響く。


狙っていた武器破壊は出来なかった。


オレの剣の方が耐久が高いからいけると思ったんだがな。


さてと、このままだと実力の差的にオレがアイラに押し負けるので一度、下がる。


そのまま、アイラさんは突きをしてきたので紙一重でかわす。


突きの後の隙を狙って斬りかかったが普通に受け止められる。


「隙を狙う発想が良かったぞ。私じゃなかったら勝てたかもな」


「お褒めいただきありがとうございますっと」


力比べは嫌なので再び後ろに下がる。


このままじゃ多分負ける。


なんとか……打開策は……


そうだ、両手剣を両手剣として使わなければ……アイラさんを多少混乱させられるかも。


やるか。


オレはアイラさんに突きを仕掛ける。


そう、このまま行くと確実にアイラさんに交わされて突きの欠点、突きの後でのスキが大きくなるところで背中を斬られてオシマイ。


アイラさんがオレの剣に少し剣を当てて軌道をずらす。


このままでは絶対に当たらない。


そう、今のままだと両手で剣を握っているので機動力が落ち、無理矢理、軌道修正とかはできない。


だからこそ、急に軌道を変えればアイラさんは混乱するはず。


オレは剣の柄から左手を外す。


そう、片手剣なら多少無理にでも軌道修正が出来る。


オレはアイラさんの方に無理矢理、剣を向ける。


しかし……


「なん……だと」


手から剣が落とされていた。


そしてオレの首元に剣の先が向けられいた。


「さっきと同じで発想は悪く無い。だが、1週間の限界ってやつだな。本当のことを言ってしまえば1週間で私にお前が勝てるとは最初から思ってない。ただ、実力を見たかっただけだ」


ですよねー。1週間でアイラさんに勝てたら苦労しないよねー。


「それで実力の方は?」


「うむ、まぁそれだけのセンスと実力があれば後は、冒険者になって戦闘経験を積み重ねていけば十分だろう。そろそろ、エリサが迎えにくるだろうから帰っても構わん」


「分かりました。今までお世話になりました」


「あぁ、冒険者として頑張れよ」


よしっ、これでオレの冒険者ライフが始まる。


アイラさんが自分の家のドアを開けて、入ろうとすると不意に立ち止まって……


「そうだレティシア、お前の剣に何かあったらいつでも私のところに来るといい」


そう言うとアイラは自分の家に入った。


それからすぐにエリサさんが迎えに来た。


「レティシアちゃん、迎えに来ました」


「わざわざ、ありがとうございます」


「それじゃあ、帰りましょうか」


オレとエリサさんは修行の話しをしながらエリサさんの家に帰った。


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