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寝坊



お早うございます。


天気は快晴、気分も最高、鼻歌でも歌いたい気分です。


....時間を気にしなければ


...やばいです、マジで。


なんてったって、寝た時には沈んでなかった太陽がもう半分傾いてるんだから。


そして、今日は新年始まって一日目、いわゆる元日。


大晦日、寝過ごしちゃったなーザンネンダナー


そういえば昨日は王家主催の一般の国民も参加できる素晴らしい年越しパーティーがあるので貴族の皆さんは必ず出席してくださいって内容の手紙届いてたなー


私伯爵だし欠席は絶対できないなー


大晦日寝過ごしたってことは出席できてないなー


...そう、思いっっきり、寝過ごした。


....

...

..

.




わあああああああああああ!!!!!


やらかしたああああああ!!!!


絶対叱られるじゃん!


叱られるで済むといいんだけど...


幼女だけど一応領主だからなー


出席しとかないとダメだよね


幼女だからって言い訳通じないよね


はあ、憂鬱だなー


...現実逃避ばかりしてても仕方ないよね


とにかくベッドから出よう


出るよ、うん...出る


......出る


あれ、目の前が暗...く...


はっ!


危ない危ない、羽毛ぶとんに食べられるところだった


はねのけてギリギリセーフ


よし、第一関門クリア。


軽く伸びをしてベッドから降りる。


ドアノブに書いた魔法陣がしっかり働いているのを確認して、ため息をつく


寝過ごしてるのに起こされなかったのはこれのせいだよなぁ


寝てる間身を守るために書いた結界が、まさか自分の首を締めるとは...


はぁ、ともう一度ため息をついて魔法陣に触れると光が消えて扉が開いた。


なんとか部屋から出ることはできたものの...


降りたくないなぁ


自業自得ではあるんだけど、怒られるのは嫌なんだよね


それに、怒られるだけで済みそうもないから余計にね...


悶々としながら階段を降りると案の定、そいつがいた。


「お早う眠り姫さん。パーティーには”当主の僕”が出席しておいたから、心配無用だよ」


...階段を降りると案の定、第二の関門ギースがいた。


「僕たちが結婚することは伝えておいたから、安心していいよ」


「...わかった」


「そう、それなら良かった」


そういってギースはにっこりと笑った


婚約は全国民に報告済み


根回しは完璧ってことか...


でも王様には私が寝ちゃってたことは伝えてなんとかしてくれたみたいだし


借りができてしまったのは確かだから、無下にはできないし...


はあ、憂鬱だ..


「ご飯が冷めないうちに、早く座りなよ」


ギースが向かいの席に座るよう促す


そういえば、お腹減った...


悩んでても仕方ない、ご飯食べよう


「わかった」


仕方なく、促された席に座り、ギースと向かい合う。


静寂が食卓に広がる


き、気不味い...


え、ええい!やってられるか!


腹が減っては話は出来ぬ、まずはご飯だー!

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