魔王vs魔王
「来い、星を食らう魔物!!!」
瞬間、信長の影から星を食らう魔物が現れ、アロウに食らい付いた。星を食らい尽くす巨人型の魔物はそのままアロウを一呑みにした。
・・・しかし。
「甘いっ!!!」
アロウは星食いの魔物を、拳の一振りで打ち砕いた。その威力に、信長も舌を巻いた。
「流石。それとも当然と言うべきか?」
「舐めるな‼この程度、何万何億と寄越そうが大した事も無いっ!!!」
アロウはそのままの勢いで信長に殴り掛かる。
信長の身体が爆発四散した。ように見えた。しかし、アロウの拳は虚しく空を切った。信長の身体が影と化し、アロウの拳はすり抜けたのだ。
信長が嗤う。
「お前こそ、わしを舐めてくれるな。わしの命はそう容易くはないぞ」
「くはっ、そうで無くてはな‼」
アロウも嗤う。心底愉しそうに嗤う、笑う、ワラウ。愉快そうに嗤う。
「・・・何だ、これは?」
それを見ていたヨーランは目を見開き、口をポカンと開けて愕然とした。
それも仕方がないだろう。余りにも常識はずれだろう。余りにもふざけている。
何だこれは?何なのだ?訳が解らない。
何故なら先程から星を揺るがし、星を砕く規模の戦いが、局地的に繰り広げられているのだ。
余りに馬鹿げている。余りにふざけすぎだ。
ヨーランは二人の魔王の、二人の規格外の戦いを呆然と見ていた。
戦いは、更に激しさを増す。




