〜意外な天敵〜
すごくドキドキする…。ねぇ…白樹くんは…、私にドキドキしてくれてる…?
そのころ…、絵恋&遥陽は…。 「あのさ〜…絵恋ちゃんって彼氏いる?」「……」「……。じゃさ、昨日のお笑い番組見た?」「……」「…!?さっきのは、こたえてくれたっていいじゃ〜ん!!てか、何で最初っからガン無視!?」「…うるさいから…。でも、大半は、あんたのこと嫌いだから」「何でオレ、絵恋ちゃんに嫌われてんの〜!?」驚かしてくるオバケ役も、全然気にせず話し続けた。「……璃織のこと…いじめるから…」すると、遥陽の顔つきが変わった。「……あぁ…あの泣き虫か?」怒りが張り裂けそうになった。だって、泣き虫ですって?冗談じゃない!!「璃織は…泣き虫なんかじゃない!!自分で強くなれる子よ!嫌いなら一生近づかないで!!」興奮が止まらなかった。こんなに言われているとは! 「オレはさ〜。別に璃織のこと嫌いじゃないよ〜?たださ〜…、あいつの涙、超好きなんだよね〜。オレ」なにかゾッと何かを感じた。なに……?こいつ…怖い………。 「……璃織の涙が好きですって…?あんた…頭おかしいんじゃないの…!?」「いやいや!ひかないでね?頭は正気!!あっ!そうだ!思いついたけどさ〜、璃織の嫌いなこと…体験してみる?」すると、こっちに移動してきて、腰をくるっと捕まれ、髪の毛のほんの少しを掴まれた。「ッッ〜〜!?何…!?」「女の子ってさ〜、急に腰と髪の毛掴まれるとさ〜、動かないよね〜!あっ!!これ、オレの必殺技ね」たしかに…。ひるんで動けない……。「…離して!!」すると、クスッと笑って、腰掴んでる手がギュッと強くなった。「ッッ!?キャッ…」…!?絵恋が…こんな声だすなんて…。人を好きになってもないこの私が!?「あははっ!絵恋も可愛い声出すんだね〜?おっと!今日はこれくらいにしておくね〜?」すると、遥陽
の手が離れた。絵恋はその場にへなっと座り込んだ。 ……ごめん…璃織、こいつ…私無理…!!こいつとは…対等になれない…
見てくれてアリガトウございます!