表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/21

〜失恋〜

わかりにくいような所だけ、読み仮名打っています。

今日会えるかな……。昼休み、いつも周りを見渡みわたす。周りの人が気づかないように、友達の、ひいらぎ 絵恋えれんしゃべりながら、あの人をさがす。

私の名前は、佐原さはら 璃織りおり名門めいもんの 花山桜中学校かさんざくらちゅうがっこうの、中学2年生ちゅうがくにねんせい。去年のバレンタイン、勇気を出して、おさななじみの 秋宮あきみや 白樹しろきわたした。すると、ホワイトデーに呼び出され、チョコをわたされた。このパターンが、計3回。小5年〜中1まで。今年もわたそうと思うが、進展しんてんが無いし、今年ももらえるなと思われても、面白おもしろくもなんともない。それからは目が合うたび、顔の少し上で、ほんの少しらして、手をってくれる。私も、手を振る…。そんな他愛たあいもない事が、私の一日のときめき……。でも、クラスが違う分、全然喋れないんだけど。今日も、少し探してみた。すると、いた!!友達何人かと、笑いながら遊んでいた。 チラッとさわやかでかっこいい横顔が、パッと、私の目に入り込んでくる。ああ…やっぱり、この「恋」は簡単には終わらないし、変わらないと思う……。実際、7年も好きだし。絵恋の影に少し隠れて、もう一度チラッと見ると、こっちを見ていた。!! サッと目をらす。あ…やばい。見ていてくれてたのに。愛想悪あいそわるいと思われたかも…。もう一度…チラッと見る。目が合った。タイミングを掴み、手を振る。ふりかえしてきた…! やばい…。私、ドキドキが止まらない。バレンタイン渡したけど、告白して…束縛そくばくして…… ん?束縛はやりすぎかなぁ…?なんか束縛って…わがままな自分の欲望よくぼうだし。でも……。誰かにとられるのは嫌…。私、7年間も好きだし……。束縛ねぇ……。

「なーにぃ?璃織。また、し・ろ・き・く・ん・の妄想もうそうしてんのぉ…?きもー(笑)」かんするどいな絵恋。「きもいって(笑)妄想はしてないけど。束縛って思っても良いのかなって……思ってただけー!」階段を上りながら、調子良く話していく。ていうかきもいって…… こういうとこあるんだよね、絵恋って。もう慣れたけどね…。

「束縛…?束縛かぁ……。別に思っててもいーんじゃない?好きな人に対する気持ちだし。そんなに難しくないと思うけどな、束縛。」絵恋の、少しいじらしいけど可愛い声が響く…。それと同時に、教室に着く。もうすぐ掃除のチャイムが鳴りそうだから、さっさと上がって来たのだ。自分の机に絵恋がごろんと、腕を伸ばす。「誰かにとられたくないって、普通に思う事じゃない?だから良いと思うな。絵恋てきにはだけど」……!!…♥もう絵恋マジ可愛いし。こーいうところがいいところなんだから、もっと表現したらいいのに。モテ顔で可愛いくて、運動神経いいのに、きついこと言うからモテないんだから。男子に優しくしていたら、絶対モテるのに…。絵恋は、オシャレには興味があるみたいだけど、いかにも女の子っていう服が嫌いみたいで、スカートなんか制服以外持ってないし、ワンピースは1着〜2着持ってるらしいけど、着てるとこなんか見たことがない。

「そっか…束縛…。っていうか話し変わるけど、絵恋って男子に優しくしたら、絶対モテんのに。キャラじゃないかもしれないけど、もったいないじゃない、モテ顔なのに。うらやましいもん」「はー!?優しくとかきもいでしょ。うらやましいって?本当にそんなこと思ってるのぉ〜?うそでしょ。璃織だってモテモテじゃん(笑)」……黙ってりゃ可愛いのに。もっと、大人しくしてたらいいのにな。思ったけど言わなかった。怒らせたら怖いし。「モテてるって…。からかってるんでしょ」自分で言うと変だから否定するでしょ

。「えー!? 一日に何回も告白されるし、恋文ラブレターも何枚も、靴箱に入ってるし、スタイル抜群だし、可愛いし美人だし、頭良いんじゃない。私の方こそ羨ましいわ」「えー…?そんなこと………ん?どうしたの?優愛そんなに慌てて…」友達の、瀬野せの 優愛ゆあが走って教室まで来たのだ。

「あ…璃織!あの!あのね、秋宮…!秋宮 白樹が!山島やましま 海夏うみかと、付き合うって…!」え……!?本当…に……?だって…!だって!!ずっと!照れくさい顔して、私のこと…見てくれてたのに!!「え…!?は……マジで!?優愛?じゃあ、璃織は失恋…」失恋……白樹君に失恋…うそ… 「!!こら!絵恋やめなさい!それ以上言ったら…璃織が…」「あはは…大丈夫だよ…。そう言うの仕様が無いし。ありがとう…優愛……教えてくれて…。私、掃除場所の屋上行かなきゃ…」よろっと立ち移動していった。「璃織…」

どうしよう…?私、失恋しちゃったんだよね。これから…白樹君に、どういう顔していけばいいの?わからない。やっぱり、わがまますぎたんだ。束縛だとか、遠すぎる。

もう‥最悪 失恋だなんて 自信つけといて‥かっこ悪‥‥‥

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ