一時限目。ペットボトルロケットテロ。
高校生活、初の夏も終わり二学期に入った。
夏だからといってsweetな恋をした訳でもなく、中学の時から相変わらず男子と話す事もなく、二学期を迎えてしまった。
夏休み明けテストが終わり、学祭の相談を皆でしていた。
どうやらうちのクラスでは喫茶店を行なうらしい。
まぁ定番だ。
え?やる気が無いように見えるって?
やる気はありますよ。
そりゃ。
ただ張り切って指揮って、『この出しゃばり屋さん???』などと嫌われるのはごめんなので、当たらず触らず自分に与えられた仕事をこなすだけなのです。
眠い…テスト明けの徹夜はきつい。
あくびを一つしていた。
『ガシャーーーン!』
……何?…テロ!?
いきなり何かが教室の窓ガラスを突き破り蛍光灯にHitしガラスというガラスが割れた。
私の足元には加工したペットボトルロケットが落ちていた。
ほ、ホームラン…
『おらー!誰だー!』
開口一番先生がブチ切れた。
先生が追い掛けていったが犯人らしき数人の男子生徒はすでにビビリながら逃走していた。
……どーすんのよ。これ。
『先生ーこれかたずけんの時間かかるよー教室使えないよー』
というわけで急遽視聴覚室に移動。
熱い。
視聴覚室のエアコンはパソコン部の輩がリモコンを携帯と間違えて持ち帰ってしまったらしく視聴覚室はサウナ状態だった。
『熱い…あたし教室からうちわと飲み物持ってくるわ』
夏は嫌いだ。
それは…
熱いから!
とにかく熱い!
しかもこんな制服という名のサウナスーツを装着させられ、本当に死んでしまう。
大体授業中にペットボトルロケットやってんじゃねーよ!
あ″ぁ!熱い!
イライラしながら教室の鍵を開け乱暴にドアを開けた。