表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/10

二人目の子供

第一話です。

宜しくお願いします。

「運転手さん、急いでください。」



季節は春のある日――



俺は近くの病院へ急いでいた。




運転手「3200円です。」



5000円を支払うと

おつりを受け取らずに病院へ駆け込む。



5階で止まるエレーベーターを

見過ごすと――


階段を使い、

一気に3階までかけ上がった。




「はぁ……

  はぁ……

   はぁ……」




「む、娘は!?」




病室に入るなり

廊下まで響き渡る大声でそう言う。



するとすぐに視界へと飛び込んでくる

小さな命。



「3200g……

 元気な女の子ですよ。」



子供が産まれた。




俺の子供が。




俺は産まれたばかりのその子を

抱き上げる。



「和也……この子のお名前。」


妻がそう言った。



「うん……春香(はるか)……

 この子の名前は、橋元 春香だ……。」



この時俺は命名する。




“二人目”の子供の名前を。






一人目の子供は

もうこの世にはいない。




顔さえ見ることもなかった。




だけどあの子は

紛れもない俺の子だ。






―――






6年前――


俺は夏実(なつみ)と言う女性と

付き合っていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ