小さな悪巧み
町の広場でおやつを食べたり遊んだりして、すっかり子どもたちと仲良くなったルシフェル。
幼児化しているとはいえ、頭脳はデビル級のままだ。
「……ふむ、少しこの小さな体で遊んでやるか」
目がキラリと光り、小さな悪だくみを思いつく。
まず狙ったのは、村の水車小屋の前に並んだ大きなかぼちゃ。
「このかぼちゃ…ちょっといたずらしてやれば、面白いことになるな」
小さな手でひそかに押すと、ゆっくり回っていた水車がガタッと揺れ、かぼちゃが転がる。
「きゃっ!」
村の子どもたちはびっくりして逃げるが、転がるかぼちゃを追いかけるうちに笑い声に変わる。
ルシフェルも、自分が小さすぎて危険なことにはならないと安心し、ニヤリ。
「……ふふ、小さな悪魔の力、侮るなよ」
次に挑戦したのは、屋台のジュース屋。
小さな手でコップを押してみると、ジュースがあちこちに飛び散る。
「ぎゃーっ、ジュースが…!」
店主は驚きつつも笑って許してくれる。
ルシフェルはいたずら心に満ち、思わずクスクス笑う。
しかし、幼児サイズの体では計算通りにいかないことも多い。
ジャンプして棚に登ろうとした瞬間、滑って転倒。
ジュースもかぼちゃも、全部ひっくり返してしまう。
「……くっ…計算外……!」
デビル級の知恵も、体の小ささと無邪気な動きには勝てなかった。
ピコはそんな様子を見て大笑い。
「ルシフェルさん、ちっちゃいのに悪巧みするなんて、面白すぎる〜!」
ルシフェルは顔を真っ赤にしつつも、思わず笑ってしまう。
「……小さくても、遊びは楽しいな……」
こうして、幼児化した最強悪魔ルシフェルは、町の子どもたちや仲間とのドタバタな日常を楽しみながら、少しずつこの世界に順応していく。
強大な力を封じられた彼の、小さな冒険はまだまだ続く――。




