おやつTimeと友情
魔法学校での授業を終えたルシフェルは、ピコに手を引かれて町の広場へ向かった。
そこには、村の子どもたちが楽しそうに遊んでいる。
「わぁ、いっぱい人がいる…」
幼児姿のルシフェルは、少し緊張しながらも、興味津々でその様子を眺める。
「ねえねえ、あそぼ!」
小さな女の子が手を差し伸べ、にっこり笑う。
ルシフェルは一瞬、警戒の目を向けるも、幼児化した体では威圧感など全くなく、むしろ笑顔に引き寄せられる。
「……仕方ない…付き合うか…」
小さな体で子どもたちの輪に入るルシフェル。
最初はぎこちなかったが、遊んでいるうちに自然と打ち解け、笑い声が森や町に響く。
そのうち、誰かが取り出したおやつ――焼きたてのパンや甘いお菓子――に目が輝くルシフェル。
「……ふふ、これが人間の楽しみか」
大きな口で頬張ると、子どもたちは大笑い。
しかし、幼児サイズの手で無理やり食べる姿は、ちょっとドタバタで滑稽だった。
「はひっ、はひっ…!う、うまい……!」
パンのかけらが顔や服に飛び散る。
ピコが慌てて拭いてあげようとすると、ルシフェルはプイッとそっぽを向き、また小さな騒動が始まる。
遊び疲れたルシフェルは、子どもたちと手をつなぎ、木陰でひと休み。
「……悪魔でも、こういう時間も悪くないな…」
幼児化で失った力はまだ戻らないが、友情や優しさに触れることで心は少しずつ和らいでいく。
「ルシフェルさん、明日も一緒に遊ぼうね!」
女の子たちの声に、ルシフェルは小さく頷く。
「……ま、仕方ない…また付き合ってやるか…」
心の中では少し照れながらも、これからの異世界生活に新しい楽しみを見つけた瞬間だった。
森や町、子どもたちとの交流を通して、デビル級悪魔ルシフェルの幼児生活は少しずつチルでドタバタな日常へと変わっていく――。




