学園の図書館で秘密の発見
翌日、ルシフェルはピコとリリィと共に学園の図書館へ向かった。
天井が高く、棚がずらりと並ぶ館内には、静かに魔法の光が揺れている。
「うわぁ……本がいっぱい!」
ピコが目を輝かせながら言う。
「ふむ……ここなら情報収集に最適やな」
ルシフェルも小さな手を伸ばして、棚の隙間に潜む古い巻物を探す。
図書館の奥、埃をかぶった古い棚の前で、ルシフェルはある巻物に目を止めた。
「……これは……“古代魔界の封印術”か」
ピコも興味津々で覗き込む。
「え、ルシくん、それ読めるの?」
「もちろん……少し解読に時間はかかるが」
巻物には、魔界の力を制御するための秘術や、封印の仕組みが詳細に記されていた。
ルシフェルは小さな指でページをめくりながら、元の力を取り戻すヒントを探す。
「なるほど……この魔法を応用すれば、力を覚醒させつつも暴走を防げるな」
ピコは目を見開き、リリィも驚いた顔をする。
「ルシくん、すごい……!」
その時、背後で小さな声が聞こえた。
「……あんた、悪魔でしょ?」
振り向くと、同じ学年の生徒・セリアが立っていた。
「ふむ……目ざといな」
ルシフェルは少し微笑む。
セリアは不思議そうに巻物を覗き込む。
「そんなに古い魔法に詳しいの?」
「ちょっとした趣味や」
ルシフェルは小さく笑い、ピコが横でくすっと笑う。
しかし、図書館の奥では不穏な気配が漂っていた。
他の生徒たちが知らない間に、巻物の魔力が小さく揺れ始める。
光の線が床に浮かび、ほんのり青く輝く。
「……これは、封印の痕跡やな」
ルシフェルは小さな体を低くし、光の動きを観察する。
「注意せんと、誰か怪我するかもしれん」
ピコとリリィの協力で、光の線の動きを読み解きながら慎重に巻物を棚に戻す。
「ふぅ……なんとか無事やな」
リリィが小さく笑う。
「ルシくん、あなたがいてくれてよかった」
ルシフェルも小さな手でピコとリリィの肩を叩く。
「まだ油断はできんが、情報を手に入れたことで次の一手が見えてきたな」
図書館を出ると、外は夕暮れの光が差していた。
ルシフェルは小さな角をそっと動かし、遠くの空を見上げる。
「学園の生活も、探究も、まだまだこれからや」
ピコとリリィと共に歩きながら、ルシフェルの心には希望と決意が満ちていた。




