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前田利長に転生したので織田・豊臣の世で無事生き残れるように尽力します!  作者: Nagamasa N
第四章 天下布武編

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90 半蔵との出会い

久しぶりにゆったりとした話(?)になりました。

人を殺めない回の方がサクサク書けますね。

同じ頃


~孫四郎視点~


「…。」


「孫四郎さん?」


「…。」


「そんなに慶松のことが心配なの?」


「…家臣のことを心配できない主なんていないでしょ?」


「それは、そうだけど…。」


何回このやりとりを繰り返してきただろうか。慶松、行かせた僕が悪かったよ。ここからでも山が激しく燃え上がってるのがわかる。官兵衛殿の下に行って焼き討ちのやり方を学ばせたのは間違いだったかもしれない。


「…大丈夫。絶対に無事に戻って来るよ。」


「…。」


あれ?僕ら以外に誰かいるな。…木の上か。


「何やってるの?」


「…。」


黙りながら柔らかい粘土球を単発銃に入れる。…動いていないな。よし。


ダーン!


「…いきなり撃って来るとは。流石は日ノ本一の狙撃手。少しばかり侮っておりました。」


誰だ?このおじさん。…忍びか?だとしたら恰好が不自然だ。


「私のことを知っているということは只者ではないようですね。…徳川の者か?」


「フフフ。殿に聞いた通り勘が鋭いですな。よっと。」


男は木から飛び降りた。…かっこいい。


「何で徳川の人ってわかったの?」


「この人の持っている槍を前に姉川か長篠で見覚えがあったので。」


「…記憶力もあると。」


自分でうん。なんて言えない。


「あなたの名は?」


「これは失礼いたしました。某、服部半蔵正成と申す。」


服部半蔵。聞いた覚えがある。伊賀忍だったっけ?前世の日本史の授業で江戸城の半蔵門について高校の先生が解説していたから何となく知っている。


「…今日は何の用で私の所に来たのですか?」


「実は徳川で瀬名様が武田と内通している疑惑が出ておりまして―」


「僕は何も知りませんよ。…ただ、1人当家に怪しい者がいることは知っていますけど。」


「ほう。その者の名を聞いてもよろしいですか?」


「はい。佐久間信盛様です。」


4年前に似た事件があった。水野殿に謀反の疑いがありって。でもあの時は確か佐久間様が敵の情報を探るためにという理由で何故かなかったことにされたんだよな。…今となっては怪しすぎる理由だけど。


「…やはりですか。」


「ですが、佐久間様がやったという完全な証拠がないので上様や家康様に報告してもあまり意味がないと思います。織田家でも上様に命じられた一益様が時々調査しているのですが中々証拠がつかめないそうです。」


「…あの方で見つけられないなら餌を与えるしかないか。」


餌?…何となくわかった気がする。


「ところで半蔵殿は何故、最初に私の所に来たのですか?…まさか私が怪しいとでも?」


「まさか。孫四郎殿ほどの忠臣を疑うわけございますまい。」


「ではどうして…。」


「さあ、それは答えられません。」


このおじさん、怖すぎる。


「勘違いしないでほしいのは某は決して貴方様と敵対化しようなんてことは考えておりません。」


「…余計わからなくなりましたよ。」


「いずれまたお目にかかりましょう。」


消えた?…すごくひやひやした。でも、また会いたいと感じてしまった。いつかあの人みたいな忍びを召し抱えたいなあ。


~半蔵視点~


フフフ。なかなか面白い小僧じゃないか。…正直、瀬名様が殺されるかもしれないことに焦っているのではない。俺が一番恐れていること。それは罪のない信康様が殺されてしまうこと。それだけは避けなくてはならぬ。信康様がいなかったら今の俺の立場はなかったはずだ。…次は水野の様子を観察しに行くか。


~水野信元視点~


今日もいい天気だ。…そろそろ家督を譲る時が来たかもしれないな。


「藤十郎、お前に家督を譲ろうと思う。」


藤十郎と言うのはわが弟、忠重のことだ。


「ご冗談を。兄上はまだ…いや、そうですね。あの兄上ももう50を超えているのか。」


「うむ。それに子もまだ幼いしな。」


「…清六郎兄上や伝兵衛兄上、藤二郎兄上でなくてよろしいので?」


「構わぬ。生きている4人の弟の中で収入が安定しているのはお前しかいない。それに上様からもそろそろ隠居せんかと言われておった。ちょうど良い頃合いではないか。」


「まあ私だけが家康様に仕えているから…。」


「…そういえば竹千代も随分焦ってるそうじゃないか。」


「はい。奥方様に謀反の疑いありと。」


「どうもわしには裏に武田と佐久間が絡んでいそうな気がするのだがのう。」


「…。」


「どうした?その程度も考えられないほど、お前も阿呆ではないだろう?」


「違います、父上。後ろ。」


後ろ?おや、これは服部半蔵か。


「ご無沙汰しております。水野様。」


「うむ。久しぶりだな、半蔵。話を聞いているなら割って入ってきても良かったのだぞ?」


「いえ、気づかれないように行動するのが某の信条にございます。」


「…今日は何の用だ?瀬名の件か?それとも佐久間か?」


「まあどちらにせよ全て聞いてしまったので某は次に向かおうとしていたのですが…。」


「まあ待て。久しぶりに話をしようじゃないか。其方がここを訪ねるだけでも珍しいのだ。な?」


「お断りさせて頂きます。…主の命が関わっているので。」


「信康…様のことか?」


「はい。では。」


消えたか。…あいつの信康への忠義は本物だ。


~半蔵視点~


そうか。信元様は隠居するか。でも聞きたいことは聞けた。後は、岡部元信だな。

あまりストーリーには関係ないですが水野忠分(作中では藤二郎)は史実では有岡城の戦いで戦死しますが本作では戦が思ったよりも早く終わって生き残ったためまだ名が出てきている状況です。


水野家が世代交代しました。これに伴い刈谷城周辺の水野家は織田家臣から徳川家臣へと変わることになります。水野信元は恐らく二度と出てこない予定です。


半蔵の動きは謎すぎますね。私もこうなるとは思いませんでした。出来れば三木城の戦いの平田合戦や大村合戦をやりたいのですが…しばらくはこの築山事件(仮名)がメインとなりそうです。

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