88 半蔵、動きます
短いので今日はもう1本あげます。
(遅くとも22時までには上げます。約束します)
~万千代視点~
「…忠次を呼べ。」
酒井様を?何故だろうか。
「承知しました。」
酒井様を連れてきた。
「忠次。今すぐ安土に向かってくれ。信長様がお呼びじゃ。」
「急にどうしましたか?」
「この書状を見よ。」
「こ、これは…怒ってらっしゃる…。」
誰が?あ、信長様がか。…何で⁉
「…わかりました。すぐに向かいます。」
殿が戻った後、酒井様も安土に向かうため帰ろうとしていた。…止めた方がいいかな。
「酒井様、お待ちください!」
「何だ、万千代?わしは時間がないのだ。」
「何故、信長様は怒っているのですか?」
「…わからない。ただ1つ可能性があるとすれば
この件に武田家が関わっている可能性がある
ということだ。」
よりわからなくなった。
「…今話したことは半分忘れてくれ。確定していないのに皆に伝えられても困るからな。」
「…承知いたしました。」
数日後
~忠次視点~
安土に着いた。やはり浜松よりも発展しているな。信長様が天下を取るのはもう時間の問題か?お、あの大きな家は孫四郎と堀久太郎の家ではないか?流石はあの丹羽長秀が作った建築。簡単には燃えない作りになっている。…道草を食っている場合ではない。急がねば…。
「来たな、忠次。…徳からこの間手紙が来た。」
いきなり話しかけてきた。昔からこの方は変わらぬな。
「…はい。」
「なんて書いてあったと思う?」
「…瀬名様に謀反の疑いあり。でしょうか?」
「なぜ知っておる。」
「薄々そんな予感はしていたのです。あの方は今川義元の姪ですから殿が今川を滅ぼしたことを根に持っているのではないかと思いまして―」
「そこまでわかっているならもう1歩踏めるよな?」
「…武田と繋がっている。」
「そうだ。だが証拠もなしに殺すのは良くない。そこで徳川家に命じる。此度の噂の真相を調べろ。処分は家康の判断に任せる。いいな?」
「…。」
「いいな!」
「は、ははっ。」
これは、もう、危ういかもしれぬ。
数日後
~万千代視点~
「ということです。殿、どうしますか?」
「どうすると言われても…なんて言うとでも思ったか?」
「と言うと?」
「半蔵!」
「はっ。」
そう呼ばれてやってきたのは服部半蔵殿だ。忍びではないが父が忍びだったということもあり体の動きが異常に軽い。確か殿と同い年だったはずだが体の状態などは半蔵殿の方が明らかに若く見える。
「瀬名が寝返った可能性がある。しかしそれは武田の策の可能性もある。そこで其方に命じる。この事件の真実を調べるのじゃ。…出来るか?」
「お任せください。」
こうして私たちは信長様に与えられた僅かな時間で事件の真相へ明らかにするために動き始めた。
~半蔵視点~
さて、調べよと命じられたのは良いが一体どこから調べに行けばいいのか…。怪しい者はたくさんおる。武田もそうだが佐久間も怪しいからな。…決めた。
次は一旦孫四郎視点をはさみます。(例の焼き討ちですね。)
半蔵の動きはその次の回になる予定です。




