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前田利長に転生したので織田・豊臣の世で無事生き残れるように尽力します!  作者: Nagamasa N
第四章 天下布武編

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85 戦場で迎えた正月

天正7年(1579年)に入ります。

今回は文字数が通常時より200字ぐらい少ないのでサクッと読めると思います。

天正7年に入った。いよいよ本能寺の変が起こるまで3年か。ここまでよく生き残れたと自分でも思う。それにしてもこの三木城という城は本当に固いな。一体どれだけ城内に兵糧があるんだろう?早く落として安土に帰りたいんだけど…なかなか帰れないね。でもここで焦って戦死したら元も子もない。皆のためにもここで油断して死ぬわけにはいかない。桜、僕は絶対家に帰るから待っててね。


「孫四郎、ちょっといいか?」


この声は秀長様だ。


「何でございましょうか、秀長様。」


「兄上が上様に丹生山を焼くよう命じられたらしい。」


「にぶやま?…あそこは確か神社がありましたよね?」


「ああ。しかもまだ幼い子供たちも神社にはいるという。」


嫌な予感。比叡山、一乗谷、長島…。またあの悲劇を繰り返さなくちゃいけないの?


「だが兄上は何とか焼かなくて済む方法はないかと必死に考えている。」


「つまり、私は秀吉様と一緒にその回避策を考えてほしいということでしょうか?」


「流石は孫四郎だ。じゃあ、任せたぞ。」


ちょ、ちょっと!僕だけじゃなくて秀長様も考えてよ!…全くもう!



~信忠視点~


「お呼びでございましょうか、信忠様。」


「うむ。勝三、私は父上から去年の荒木攻めの事後処理を任された。」


「そうですか。では頑張って―」


何を言っておるのだ、勝三。


「あ、いや、じょ、冗談でございます!…ようは俺に手伝ってくれと。」


「そうだ。…何故そんなに怖がっておるのだ。」


「それは、先程睨んできたから…。」


いやいや。私の睨み程度で驚かないでほしい。まず、お前の方が怖いじゃないか。今は大人しいが急に荒々しい性格になると誰も止められなくなるからな。


「でも、某は武芸組ですよ?新五郎殿や丹羽様の方がよろしいのでは?」


新五郎というのは斎藤利治のことだ。


「あの2人よりも年が近い其方との方が話が通じて良いかなと思ったのだが…駄目か?」


「駄目ではないですよ。…俺も困ってるんですよ。年が近い賦秀殿や孫四郎、堀の秀政殿はすぐに出世していくのに俺だけ槍術しか見どころがないから置いていかれる。父は賦秀殿や孫四郎は織田の光だといつか言っていたのですが当時の俺は何のことかわからずにただひたすら槍と礼儀に長けていました。その結果が今なのかな…って。」


「だからこそ、私は其方と話したいのだ。」


「え?」


「私も其方のような槍使いにはなれないだろうし孫四郎のような狙撃手にもなれないだろう。だが私は内政は得意だ。元々は内政も好きじゃないかったが五郎左や藤吉郎に昔からわかりやすい内政話をたくさん聞かせてもらってな。それから私は内政というものが好きになった。」


「…。」


「だが、権六や又左、三左たちがやってきた武術にはついていけなかった。その時の私は、父上のような文部両道の当主になれるのかと日々不安で仕方がなかった。そんな私を救ってくれたのが信澄兄者だった。」


「信澄様が?」


私は頷いた。そして続ける。


「最初は兄者のことを警戒していた。兄者は何でもできるし彼の父上は信行殿だったからな。親を殺された恨みで殺されないかと思いながら日々を過ごしていた。だが共に過ごしているうちに気づいた。兄者は織田家の今後の発展のために私や父上を助けてくれる信用していい人だということに。」


「だから荒木攻めでは孫四郎の言うことを素直に応じたわけですか。…意外でしたよ。信忠様と信澄様はそんなに仲良かったか?と皆様言っていましたから。」


「兄者には足りないものは自分で補わなくても友に補ってもらえばよいと教わった。」


「…まさか?」


「うむ。勝三、これからは私の右腕となって私を支えてほしい。その代わり、いつか其方が国を任されたときに困らないよう私も助けるから―」


「これからはじゃなくてこれからも。ですよね?」


え?


「信忠様、某はこれからもずっと貴方様と上様…いえ、織田家の皆の右腕として仕えていきます!」


「…何だそれ。でも、気持ちは分かった。…一緒に頑張ろう、長可。」


「はい!」


「じゃあまずは城主決めから始めるか。」


「いきなりですか?…そうですね。茨木城はこれまで中川清秀殿に任せましょう。それと清秀殿は秀吉様の与力につけた方がいいかと。」


「同感だ。…意外に才能があるのではないか?」


「そんなことないと思いますけどね。」


「では次は―」


~信長視点~


娘の徳から手紙が来た。久しぶりに来たな。ほう。最近は信康ともうまくやっているのか。前回の来た時は全く話してくれなかったと書いてあったから心配していたが、これで心配はいらないな。


ん?


『義母上様に内通の疑いあり。』


どういうことだ?…とりあえず酒井忠次でも呼びつけるか。

丹生山は実際にある山で今の神戸市にあります。


次回も詳しく書きますが徳姫というのは徳川(我々の世界では松平)信康の正室です。義母上は家康の最初の正室、瀬名(築山殿)のことです。つまり、これから何が起こるのか、皆様ならもうお察しいただけますよね?(煽ってるように書いちゃった…)

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