80 荒木村重の仲間たち
何とかPCを復旧させました。
ご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。
~高山右近視点~
今、目の前に中川清秀殿がいる。…何があったのだ?
「中川殿、随分急ぎのようですが…。」
「聞け、彦五郎。荒木殿が―」
「そうですか。荒木様が。」
何も言わなくてもわかる。今の信長様は油断している。松永殿が謀反した後はしばらく謀反が来ないだろうと。この油断は後々に危険な目に遭うかもしれないということを荒木様は伝えたいのだろう。
「相変わらず理解するのが早いな。…其方はどうするのだ?」
「決まっていましょう。私は荒木殿にまずは付きます。」
「…まずは?」
「中川殿もわかっているのでしょう?この戦は織田が勝ちます。ですが荒木様への義理立ちも大事になる。でしたら事前に2人に伝えてしまえばいいのです。荒木様には最初は貴方に付きますがすぐに織田に付くということ。信長様には高槻城に近づいたらすぐに貴方のもとに寝返りますと事前に書状を出します。2人とも私がこんなくだらない戦で死ぬことなんて望んでいないでしょうから。」
「…それは其方が2人に信頼されているから出来るんだぞ。」
「中川殿も荒木様と秀吉殿に信頼されているではないですか。」
「秀吉は確かに強いが上様に比べれば全然だぞ。」
「…閑話休題。中川殿も同じ手段を取りますよね?」
「ばれてたか。…荒木殿には俺から言っておく。お前は信長様にどうやって説明するか考えておけ。」
「お手数おかけします。」
~中川清秀視点~
彦五郎も随分判断がいいな。…さて、俺も荒木殿を助けるために動き始めますか。
4月20日 三木城
「御免!羽柴秀吉殿と話がしたい!」
「な、中川様⁉貴方は荒木殿の味方に付いたはずでは。」
ええと堀の秀政だったか?がなぜか応対した。
「どけ。俺は秀吉と話がしたい。…刀なら預けてやら!」
「…ちょ、ちょっと!」
急がねばならぬのだ。急がねば。
「せ、瀬兵衛⁉何で今来た!」
「すまぬな、秀吉。俺も今しか動けなくてな。…まず言えるのは俺と右近は織田方に寝返る。既に信長様には書状を出した。」
「…荒木殿には説明したのか?」
「ああ。何なら荒木殿からそう行動するように言われたわ。…でだ。お前に頼みたいことがある。」
「…荒木殿の助命か?多分無理だぞ。荒木殿が寝返った理由はわからなくもない。久秀が裏切ってから皆はもう裏切らないと上様は考えている。その油断を無くさせるためにわざと挙兵したんだろ?」
流石は秀吉。俺が見込んだ男なだけある。でもなんで助命は無理なんだ?
「信貴山城での出来事を瀬兵衛は忘れたか?」
「…まさか。」
嫌な予感がした。確か信貴山城の戦いでも信長様は松永に何度も降伏するように言った。でもあの男は一度も頷くことはなかった。なぜか。あの男にも意地があったからだ。と世間では言われている。
「いや、1つだけありますよ。」
誰だ、お前は。…その恰好、まさか。
~孫四郎視点~
「話は全て聞かせて頂きました。…前田孫四郎です。以後お見知りおきを。」
「中川清秀と申す。…日ノ本一の狙撃手?」
やっぱりその名で知られているのか。嫌ではないけど何か恥ずかしい。
「多分そうですね。…荒木殿を助ける方法。まあ助けるとは言いますがもう荒木村重としては生きていけないですけど1つだけ本当に方法があります。ですがそれを行うのは私ではありません。」
僕は三木城攻めで忙しいんだ。だから有岡城攻めの部隊の人にやってもらうしかない。
「…その方法とは。」
「荒木殿をあえて逃がすのです。ですがその策をやる前にしばらく城を囲む必要がありますが。」
せ、先生。今言いますか?まだ僕の発言ターンでしたよ?
「…。」「…。」「…おい、孫四郎。お前、何か言え。」
今しれっととんでもないこと言いましたね、小六殿。
「え、わ、私ですか。…何とかしてよ、久太郎さん。」
「ぼ、僕⁉おかしいでしょ!一番関係ないでしょ!」
「そこまで。半兵衛殿、まず其方は休め。孫四郎は半兵衛殿が何を言ったのかわかるんだろ。でも小六殿がちゃちゃ入れたせいで空気が悪くなった。だから小六殿、ちょっと黙ってくれないか?」
「すまない。ちょっと空気を和ませようとしたんだが―」
「「あなたのせいで僕らは友情崩壊の危機にまで追い込まれたんですけど!」」
同じこと言わないでよ、久太郎さん。
「…それは置いておき、孫四郎。作戦を詳しく―」
「これは中川殿にのみ言います。我らの目的は三木城攻め。有岡城攻めの作戦を知っても―」
「わかった。瀬兵衛、孫四郎のありがたい話を聞いてこい。」
そんな話をするつもりじゃないんだけどな。まあいいか。
~黒田官兵衛視点~
やってしまった…。松寿丸、秀吉様。どうか無事でいてください。もう私は助からなさそうです…。




