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前田利長に転生したので織田・豊臣の世で無事生き残れるように尽力します!  作者: Nagamasa N
第四章 天下布武編

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77 不穏な空気

上月城が落ちた。伝令の人曰く尼子殿は最後まで徹底抗戦したものの城門が破壊された瞬間、もはやここまでかと思い切腹をしたそうだ。確かに敵に捕まって殺されるぐらいだったら僕でも切腹しようとするかもしれないね。

…それはさておき、吉川勢は上月城を取った瞬間になぜか安芸へ帰っていった。彼らの狙いは一体何だったんだ?まさか織田と戦いたくはないけど尼子は許せないから滅ぼしました的な感じ?そうならいいんだけどもし違ったら再び立て直して攻めて来られるかもしれないな…。

「羽柴様!黒田殿が…。」

今、使者が来るか。黒田殿…官兵衛殿に何かあったのか?

「官兵衛が、どうした⁉」

「…捕らわれました。」

あちゃ~。やっぱりか。荒木殿は用心深いからな。敵に自軍の情報を伝えさせないために捕らえたんだろう。

「…それで、なのですが。」

何か重い話の感じがする。

「…信長様は、松寿丸殿を、殺せと。」

松寿丸は確か官兵衛殿の子だ。今は安土城で人質をしているはず。…信長様は官兵衛殿がそのまま裏切ったと見たわけね。でも子供は関係ないでしょ?助けないと。

「半兵衛殿、どうしよう…。」

秀吉様はもう泣きそうな目をしている。そうだよね、子供を殺すなんて出来ないもんね。

「その命、私が引き受けましょう。孫四郎、慶松。君たちはついてきなさい。これが最後の教えだよ。」

先生…。まさか殺すとか言わないよね?


安土城

「顔を上げよ。半兵衛、其方が松寿丸を処刑すると。」

「はい。松寿丸殿を知らない人に殺されるよりも知り合いの私が最期を見届けた方がいいかなと思いまして。」

「…わかった。好きにしろ。松寿丸を連れてこい!」

流石に先生の意見に反対はしないか。


「連れて参りました!」

「入れ!…松寿丸。今日からは半兵衛に世話をしてもらえ。いいな?」

「…はい。わかりました。」

頭が良さそう。流石は天才軍師の子。慶松とも年が近いんじゃない?

「では行きますよ。」

一体どこに行くんだろう?


先生は僕らを連れてひたすら東に向かった。…お話しますか。無言はお互い辛いし。

「初めまして。僕は前田孫四郎利長と言います。…大丈夫?」

「あ、はい。…父上は無事かなって。」

「官兵衛はきっと無事ですよ。少なくともここにいる者は皆、官兵衛が寝返ったとは考えていません。」

「…ですが。」

「先生の言う通り。まずは官兵衛殿が戻ってくる日まで生き残らないとね。」

「…え?殺すんじゃないのですか?」

「シーッ。近くに目付の忍びがいるから気を付けて。…うん。殺すつもりなんてないよ。ここからは誰にも話してないんだけど―」

先生の作戦は想像を超える恐ろしいものであった。


菩提山城

「久しぶりに来たな~。先生、ここに住めばいいんじゃないですか?」

「いやいや。なつ先生に見てもらったら後2年生きられそうだって前言ってたよ。その間にやりたいことは全部終わるから。」

余命が伸びたのか。珍しいね。…これだけでは喜ばないよ。

「…半兵衛様が死んだらいったい誰が秀吉様の面倒を見るんですか?秀長様では見きれませんよ。…それに、まだ先生に学んでないこともあるし。」

「大丈夫。それも計算済みだから。」

慶松はきょとんとしているね。正直僕もわからない。先生はこの先何をしたいのか。

「…あ、父上。お待ちしておりました。」

誰だ?父上ってことは先生の息子さん?

「吉助、久しぶりだね。」

「ここ数カ月は中々会えませんでしたからね。慶松殿、兄様もようこそいらっしゃいました。…そこの方は?」

何で慶松と松寿丸を知っているんだ?いや、松寿丸は何らかの絡みがあったと推測して慶松は何でだ?

「前田孫四郎利長です。よろしくお願いします。」

「これは丁寧にありがとうございます。竹中吉助です。吉助と呼んで下さい。」

「吉助は半兵衛様譲りの才覚を持っててまだ6歳なのに孫子の兵法を全て暗記したんですよ。」

す、すごいね。6歳で覚えるってやばすぎでしょ。

「…そろそろ帰られますか?」

「うん。一刻も早く秀吉殿を助けたいからね。じゃあ松寿丸のことは任せたよ。」

「大丈夫ですよ。絶対に。」

頼もしいね。さて、三木城に戻りますか。


~上杉景勝視点~

「それでは上杉の家督は景勝様が継ぐということで―」

「待たれよ!景虎様を忘れておらぬか?」

「ですから、景虎様には関東管領に―」

「逆にするべきだ!」

やれやれ。ここニ刻ぐらい同じ話が続いているよ。与六も随分頑張るな。景虎は…やめろと言っているのか?

「そこまで!景勝様、何か言いたいことがありそうな顔をしてますが…。」

「俺がか?…いや、何もない。」

「もうこんな馬鹿げたはなしになど付き合ってられん!戦だ!どっちが真の後継者か決着をつけようぞ!」

「待たれよ景虎様!話はまだ終わっておりませぬ!」

ん?さっきまで景虎家督継承賛成派だった定長や晴家がこちらに近づいてきたぞ。

「…景勝様。先ほどはご無礼を致した。」

「あの方に任せたら越後は…北陸はどうなることやら。」

…これは使えるな。景虎よ、今の失策は大きいぞ。これで其方に味方するのは精々北条と武田ぐらいよ。さてまずは調略からするか。

半兵衛は一体どのような策で信長をごまかしたのか。それは有岡城落城後に書く予定です。


史実とは異なり景虎君はかなりやんちゃです。そのため本来なら景虎方だった山本寺定長や柿崎晴家は景勝方に付きました。いったい何人の人が史実と別の行動を取るのか。また次回の投稿をお待ちください。

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