66 佐久間信盛の乱-弐 沙汰
最近まとめるのが下手でごめんなさい。
この後の回は頑張ってまとめた…はずです。
時は1月に遡る。
「佐久間様が…佐久間様が水野殿を幽閉した!」
は?あの人は何を考えて同じ織田家臣を幽閉したの?
「厄介なことになりましたね。」
この声は…。
「十兵衛様も岐阜に来ていたのですか。…あれ?佐久間様じゃないですか?」
僕が指を指した先には確かに佐久間様がいる。
「佐久間様!何で幽閉したのですか!」
「ち、違う!確かに閉じ込めたのは事実じゃ!でも幽閉ではない。屋敷から出るなと言っただけじゃ!」
いや、それ幽閉でしょ。…そういうことか。
「佐久間様、流石に―」
「佐久間様は水野殿を守るために屋敷から出ないように忠告した。そういうことですよね?」
「…ああ。ついでに武田に寝返ったように見せたのもわしじゃ。」
「どういう―」
一益様、十兵衛様。僕が説明しますよ。
「これは武田を油断させるための罠なのです。僕の推測が正しければ佐久間様は事前に信長様にのみ全てこういう風にやりますよと説明してからやっているはずなんです。僕らに伝えなかったのは味方でもその真実をばらしたら自分の命懸けの策が台無しになってしまう。だから僕らの前では怪しい動きをしているように見せた。ですよね?佐久間様。」
「孫四郎、お前はどうして全部言ってしまうのだ。…そうじゃよ。わしは刀根坂の前にとんでもない失態をしてしまった。あの日酔いが回った結果信長様の前で自慢話をして以来どうにかして皆から信頼を勝ち取ろうと考えたのじゃ。じゃが中々人生というのは上手くいかなかった。ならばわしに取れる策はただ1つ。この馬鹿のような性格を織田家の皆には見せながら武田家に頭がいいような雰囲気を見せて寝返ったふりをしようとな。そのためには誰かを殺したふりをしなければならなかった。」
「…。佐久間様、やり方は間違っているけどあなたが一番織田のことを考えてるよ。自分の地位を犠牲にしてでも武田の情報を盗もうとしたのだろう?俺や五郎左殿じゃ絶対やろうとしない。味方からも疑われながら敵の情報を探らなくちゃいけないんだもんな。」
「一益様の仰る通りです。方々、これは秘密にしましょう。佐久間様のために。」
皆頷いた。
「某はこれから甲斐に行く予定じゃ。最後の仕事を済ませてから帰ってくる。帰ってきたら水野殿も開放する予定じゃ。」
まだ危険な目に遭おうとしているのか。…行ってらっしゃい、佐久間様。
年末
~一益視点~
佐久間様が戻ってきた。ひどく疲れているように見える。
「一益、ようやくじゃ。ようやく武田家臣の調略が成功したぞ!」
さ、佐久間様が調略⁉あの時何をやるか深堀しなかったけどまさか佐久間様が調略をできるとは思わなかった。
「甲斐・信濃では年貢が年々増していてな。おまけに今度勝頼は拠点を移転するとか言って―」
相変わらず佐久間様の話は長いので自分なりの解釈を言うと既に一部の武田家臣は勝頼のことを見限っていた。佐久間様が甲斐に行っても誰も歓迎してくれる人がいなかったらしい。それを逆に好機と見た佐久間様は勝頼に愛想を尽かしている家臣を集め信長様に仕えないか?今仕えれば武田が滅んだあと重宝されるぞと粘り強く主張したそうだ。結果、勝頼嫌いな家臣たちはすぐに心変わりをし佐久間様が連れてきたと言う訳か。
「水野殿も元に戻した。お詫びに金を払ったけどそれだけじゃ許されないだろうな。」
「でしょうね。…今まで申し訳なかった。佐久間様が織田家のためを思って行動しているとは思えなくてな。」
「…まだじゃ。わしはまだまだ織田のために力を尽くし続ける!」
俺も応援しよう。佐久間様、あなたかっこいいですぜ。
~信長視点~
佐久間、そろそろ終わりじゃ。
佐久間は意外に織田家のことを思って行動していたんだよ、でもそのやり方や言動が怪しすぎるんだよ。で終わるかと思いきや最後に信長がとんでもないことを言いました。果たして佐久間信盛の最後はどうなるのか。年内に投稿するのでお待ちくださいませ。
次回は紀州征伐です。




