65 初デートは琵琶湖でね
タイトルには琵琶湖とやりましたがこの時代の人は琵琶湖を淡海乃海と呼んでいたそうなので本作でもそれを採用しました。
タイトルは淡海乃海ってやってもあの作品をパクったなと言われそうだったので誤解されないように変えました。
とりあえず2人が使う部屋は玄関入って左に曲がった所にある部屋にするか。
「お帰り、まごし…その子たちどうしたの?」
「僕が引き取ることにしました。とりあえず入れてあげて。お話は落ち着いてからするから。」
「え、あ、うん。わかんないけどわかった。」
「すごい広い家ですね。私、初めて見ました。」
「多分安土で一番広い家だと思う。…この部屋にしようかな。」
新築だとやっぱり綺麗だね。2人とも目をしばしばしているよ。
「ほ、本当にいいんですよね?」
「うん。何か困るようなことがあったら僕に言って。ご飯は自分たちで作れる?」
「はい。…何から何までありがとうございます。」
「ありがとうございます。」
桜は真面目に家事を手伝ってくれる。万福丸よりも洗濯・掃除などの効率がいい。なつはよくわからない薬を作っている。ほとんどの物は僕らが持っているような薬だったけどあれ?前世で見たことがある薬があるよ。…まあいいか。これは触れないでおこう。
冬
あれ?雪が降ってきたな。…せっかくだし琵琶湖でも見に行きますか。
「孫四郎様?お出かけですか?」
「うん。今日みたいな天気の日には淡海乃海でも見に行こうかなって。桜も行く?」
「え、いいのですか?」
「うん。いつも頑張ってるでしょ?暖かい恰好をして行こうよ。」
「わかりました!準備します!」
「お待たせしました。なつにこの服の方がいいって言われたんですけど…似合いますか?」
これは反則だよ。可愛すぎるって。
「う、うん。可愛いよ…。」
落ち着け。僕らは一応同い年だけど本当は僕22+11で33年生きているんだぞ。…行こう。
「行こうか。」
「はい!」
~久太郎視点~
急に淡海乃海に桜と行くなんて孫四郎さんも変わってるね。…もしかして。孫四郎さん、桜に告白するんじゃない?こっそり付いていこう。
「きれいな海ですね。…どうかしました?」
「いや、何でもないよ。…ねえ、桜。ここ数か月うちに住んでみた感じはどう?居心地悪くない?」
「…はい。孫四郎様はいつも私たちに気を配らせてくれますね。」
「だって僕が家に誘わなかったらこの冬もあの寒い市で過ごしていたんでしょ?それに…桜、可愛いし。」
すごいね。しれって本音を言うなんて。
「あれ、久太郎様も来てたんですか?」
ビックリした!ばれたかと思ったよ。あれ?
「なつさんか。…僕と同じ感じ?」
「はい。姉さんが心配で。」
そうだよね。孫四郎さんのことだから何かやるわけじゃないと思うけど2人だけでお出かけは心配だよね。
「…。」
「…。」
何か言おうよ。孫四郎さん。
「…僕は桜のことが好きなんだ。不束者かもしれないけど僕のお嫁さんになってもらってもいいですか?」
言った!…桜はなんていうの?
「…こんな私でいいのですか?」
「僕は桜と結びたい。10年経っても20年経ってもずっと一緒に暮らしたいんだ…。」
「…はい。喜んで。」
決まったのはいいんだけどさ、孫四郎さん忘れてないよね?君は後2人、姫様と結婚することを。…まあいいか。
~孫四郎視点~
決めた。我ながら上出来だと思う。
「おめでと~!孫四郎さん!」
「姉さんもおめでとう。」
え、きゅっ、久太郎さんとなつ⁉何でここにいるの?
「ところでさ、孫四郎さん。1つ聞いていい?」
な、何?
「桜ちゃんを嫁さんにしたけど孫四郎さんは信長様やお市様からも姫様を頂くんでしょ?それ―」
「あのね、永姫様はまだ数えで3歳、茶々様も8歳なんですよ。…もしかして誤解してる?」
「え、あ、そういうことか。…何かごめんね。」
「「全く。空気が読めないんだから。」」
思わず桜と2人で言っちゃったよ。…これからよろしくね、桜。
何が起こったか簡単に言いますと孫四郎は桜を側室にしました。正室は永姫が来る予定ですのであえて空けてあります。




